エラベノベル堂

衝動の向こうで

18+ NSFW

小説ID: cmq6exft203n301t6zde6q12i

10章 / 全10

数日が経過していた。午後の光が窓から差し込み、書斎を包んでいる。櫂はデスクの前に座り、目の前に積まれた真っ白な原稿用紙を眺めていた。締め切りはとっくに過ぎている。出版社から何度も連絡があったが、彼は電話に出ていない。 「先生」 ドアが開き、美羽が姿を現した。彼女の表情に、かつてのような几帳面な編集者の面影はない。満足げな、どこか艶を帯びた微笑みが浮かんでいた。 「原稿、進んでいませんね」 美羽はデスクに近づき、空の原稿用紙に視線を落とした。 「ああ、一行も書けていない」 櫂は正直に答えた。だが、その声に焦りはない。 「締め切りは一週間過ぎています。担当の私が言うのもなんですが……どうするおつもりですか」 「書けないんだ」 櫂は立ち上がり、美羽の前に立った。 「この数日間、俺が経験したこと。お前の中で感じたこと。それは文字にできない」 美羽は逃げようとせず、むしろ一歩近づいた。 「分かっています」 彼女の声は穏やかで、どこか恍惚としていた。 「最高の体験が、原稿より価値がある」 その言葉に、櫂は目を細めた。 「美羽……」 「先生、私、変わってしまいました。あなたの作品の一部になって、初めて分かったことがあります」 美羽は櫂の胸に手を置いた。 「小説なんて、ただの言葉の羅列です。本当に価値があるのは、生きた体験」 櫂は美羽の腰を引き寄せ、その体を抱きしめた。 「これからどうする」 「先生と一緒に、新しいことを」 美羽の瞳が熱っぽく光った。 「小説を超えた、新たな表現を」 櫂は美羽の耳元で囁いた。 「路上で……パフォーマンスをするか」 その言葉は背徳的な響きを含んでいた。見知らぬ誰かの視線を浴びながら、禁断の行為を演じる。 「ええ……そうしましょう」 美羽は艶やかに微笑んだ。 「見せつけましょう。二人の物語を」 櫂は美羽の首筋に唇を押し当てた。 「今日からが、本当の始まりだ」 二人の視線が交錯し、共犯者の契約が結ばれた。窓からの風が、机の上の原稿用紙を舞い上げた。白紙のページがひらひらと宙を舞い、床に散らばっていく。もう、言葉は必要ない。

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アダルト小説家が本能むき出しで襲いまくる物語

10章 / 全10

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