最後の男が満足げな息を吐きながら、ひなたの体から離れた。どくりと白濁した液体が太ももを伝い、床に新たな染みを広げていく。 「はぁ……なかなか良かったよ、桜羽原さん」 「また機会があったらね」 下卑た笑い声とともに、男たちが更衣室から出ていく。重いドアが閉まる音が響き、ようやく静寂が訪れた。ひなたは力なく床に座り込んだまま、動くことさえできなかった。体は精液で白く汚れ、髪の毛にも粘り気のある雫が滴っている。スクール水着は濡れて重くなり、肌に張り付いていた。 「はぁ、はぁ……終わった……」 震える唇から掠れた声が漏れる。太ももの内側が疼き、体内には異物の感覚が残っていた。床を見下ろすと、自分の体から落ちた白い液体が水溜まりを作っている。 「私、こんなに……」 恥ずかしさと情けなさで目頭が熱くなった。だが、不思議と涙は出なかった。恐怖で震えていたはずなのに、いつの間にか冷静な自分がいたのかもしれない。ひなたは汚れた手で髪をかき上げ、大きく息を吐いた。 「キャプテン……ごめんね」 謝るべきなのかわからなかった。でも、胸の奥で謝らずにはいられなかった。体は汚されたけれど、心までは奪われていない。そう信じたかった。更衣室の空気は重く、汗と精液の匂いが充満している。窓から差し込む夕日が、汚れた床をオレンジ色に染めていた。 「帰らなきゃ……」 ひなたはロッカーに手をつき、震える足で立ち上がろうとした。だが、膝が折れて再び座り込んでしまう。 「うぅ……」 体が言うことを聞かない。その時、ドアの向こうから足音が近づいてくるのが聞こえた。心臓が跳ねた。 「まさか、また……」 恐怖が背筋を走る。ドアノブが回る音がして、重い扉がゆっくりと開いた。逆光の中、一人の人物が立っていた。野球部のユニフォームを着た、広い肩のシルエット。 「桜羽原?」 聞き覚えのある声。ひなたは息を呑んだ。キャプテンだった。
応援席の暴虐
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