エラベノベル堂

映画館のポルチオ責めに

18+ NSFW

小説ID: cmnn92r3v000r01ns2esijbau

2章 / 全10

「えっ……」 振り返ると、太った中年男がニヤニヤと笑いながら座っていた。隣の席だ。ひなたは息を呑み、身体を強張らせる。スクリーン上では女が甘い声を上げ続けている。 「君、いいとこに来たねえ」 男が膝を寄せてくる。ひなたは慌てて視線を前に戻し、逃げ道を探した。だが、客席は満員に近い。男たちの肩が触れ合うほどの狭さだ。最前列付近だけ、わずかに空席が見えた。 「すみません、通ります」 小声で告げ、身を縮めて通路へ出ようとする。しかし、座席の肘掛けが邪魔でスムーズに動けない。 「おっと、気をつけて」 誰かの手が腰を支えたふりをして、そこを撫でた。ひなたはビクリと震え、前へ進む。 「黒い……」 という呟きが聞こえた気がした。白衣の裾が捲れ、その下に穿いている黒いスクール水着の一端が覚いたのだ。 「あっ、ちょっと……」 「いい色してるね」 「どこから来たの」 「一人かい」 囁き声が四方八方から降ってくる。ひなたは早足で前へ進み、ようやく最前列近くの空席に辿り着いた。座ると同時に、背後から視線が刺さるのを感じた。 スクリーンでは男が女を激しく揺さぶっている。 「ああん、いいっ」 という喘ぎ声が大きく響き渡った。ひなたは顔を伏せる。 「間違えて入っただけなのに……」 映画館を出たい。でも、今立ち上がればまたあの男たちの中を通らなければならない。ひなたは膝を抱え、上映終了まで待つことにした。 「お姉ちゃん、いい体してるねえ」 後ろから声がかかる。振り返ると、痩せた男が舌で唇を湿らせていた。その目は、白衣の上からでもわかるほどひなたの身体を舐め回すように見ている。 「映画館、もうすぐ満席になるよ。いい席が取れてよかったね」 意味深な言葉に、ひなたの背筋に冷たいものが走った。スクリーンの光が明滅し、客席の男たちの顔を不気味に照らす。彼らの目は一様に、前の席で小さく縮こまる白衣の少女を凝視していた。

2章 / 全10

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