エラベノベル堂

外せない水着

18+ NSFW

小説ID: cmnoluq6r000901ns3rrse7xb

1章 / 全10

「うーん、さすがにちょっときついかな……」 あかりは全身鏡の前に立ち、自分の姿をまじまいと見つめた。保育士として働く彼女は、明日の幼稚園のプール開きに向けて、久しぶりにスクール水着を取り出していたのだ。サイズが合うか確認しようとしたものの、数年前に買ったものは予想以上に体に食い込んでいる。 「お胸も少し大きくなったし、お尻周りもきつい……」 淡い紺色の生地が豊かな胸の曲線を強調し、腰回りの柔らかな丸みを包み込んでいる。太ももの付け根では水着の裾が少し食い込み、白い肌をふっくらと押し上げていた。大人の女性が着用すると、どうしてもこうなってしまう。あかりはため息をつきながらも、恥ずかしさと少しの背徳感に胸の奥をくすぐられている自分に気づいた。 「まあ……私がこれを着ることはないか」 苦笑して肩をすくめた瞬間、鏡の表面が波打った。まるで水面のように揺らめく硝子。あかりは目を疑った。 「えっ、何これ……?」 視界が白く染まり、浮遊感が全身を包む。足元の感触が消え、彼女は無意識に悲鳴を上げようとした。しかし声は出ない。数秒の静寂と混沌のあと、彼女の足は固い石畳に着地した。 「ここは……?」 目を開けると、荘厳な神殿が広がっていた。高い天井には幾何学模様が刻まれ、薄暗い空間に青白い光が満ちている。あかりは自分がまだスクール水着姿のままであることに気づき、慌てて腕で体を隠そうとした。 「あら、来たのね」 冷ややかな女性の声が響く。振り返ると、祭壇の前に黒い法衣を纏った銀髪の女性が立っていた。その横顔に見覚えがある。 「セリナさん……?」 隣のアパートに住む謎めいた女性。挨拶程度しか交わしたことのない彼女が、なぜここに。セリナは不敵な笑みを浮かべながら、祭壇に置かれた黒い短剣を手に取った。 「見届けなさい。これが『滅びの鍵』の継承よ」 「えっ、何を言って……」 セリナが短剣を掲げると、神殿全体が震えるほどの轟音が響いた。あかりは息を呑む。 「そしてあなた、あかり――『器の王女』よ。私と対になる存在」 「はあっ? 何のことですか、セリナさん!」 「運命よ。この世界を滅ぼすか、救うか……すべてはあなた次第」 あかりは理解できない言葉の羅列に混乱しつつも、身体の奥底で何かが目を覚ます感覚に襲われていた。

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