エラベノベル堂

淫らな記憶が蘇る

18+ NSFW

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1章 / 全10

薄暗い森の木漏れ日が、ミナの頬を不規則に撫でていた。キャンプ場の草原にテントを張り終えた彼女は、膨らんだリュックを地面に下ろし、大きく息を吐いた。 「……ここだと思うんだよね」 ミナは自身のこめかみを軽く指で押さえた。数ヶ月前から繰り返される奇妙な夢。その断片がどうしても思い出せない。欠落した記憶の隙間に、何か重要なものが隠されている気がしてならなかった。医者にはストレスだと言われたけれど、そんな単純なものではないと本能が告げている。 静寂に包まれた森の奥から、乾いた枝が折れる音が響いた。ミナが顔を上げると、木陰から三人の男たちがゆっくりと姿を現した。鋭い視線が彼女の全身を舐めるように動く。 「迷子か? 手伝ってやろうか」 リーダーらしき男がニヤリと笑う。ミナは反射的に後ずさりした。 「結構です。すぐに帰ります」 「そう焦るなよ」 男たちが三方から囲み込むように近づいてくる。ミナはテントのポールに手を伸ばしたが、あっけなく腕を掴まれた。強い力でねじ上げられ、背中から地面に押し倒される。草原の土の匂いが鼻孔を突いた。 「離して!」 叫び声は森の静寂に吸い込まれていく。男たちの手が彼女の制服のボタンにかかる。絶望的な状況の中、ミナは目を強く閉じた――その時だった。 「お姉ちゃん!」 鋭い声が響き渡ると同時に、まばゆい光が森全体を包み込んだ。男たちが悲鳴を上げて後退する。光の中から、一人の少女が現れた。ミナと同じぐらいの年頃。銀色の髪が風もないのに揺らめいている。 「大丈夫? 怪我はない?」 少女はミナの側に膝をつき、心配そうに顔を覗き込んだ。その瞳には見覚えがあった。 「あなた……」 「ごめんね、遅くなっちゃった。私はユイ。未来から来たの――あなたの義理の妹よ」 ミナは呆然と少女を見つめた。ユイと名乗る少女の背後で、男たちが恐れをなして森の奥へと逃げ去っていく。 「未来から……?」 「説明は後です。今は急がないと」 ユイがミナの手を握る。その手の温かさが、不思議と懐かしく感じられた。失われた記憶の欠片が、今にも繋がりそうな予感がした。 「お姉ちゃんの記憶、取り戻しましょう。一緒に」

1章 / 全10

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