エラベノベル堂

純真、堕ちる悦び

18+ NSFW

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4章 / 全10

波の音が耳に戻ってきた。遠くで子供たちの笑い声、カモメの鳴き声、そして打ち寄せる波のリズム。世界が再び動き出したことを示す音色たち。 「みゆ! しっかりしろ!」 カイトの声が遠くから響いてくる。みゆは更衣室の床に横たわったまま、虚ろな瞳で天井を見つめていた。身体の節々が奇妙に火照り、特に下半身には痺れるような感覚が残っている。カイトが結界を突き破って駆け込んだ瞬間、時間はようやく動き出したのだった。 「お兄様……?」 掠れた声を絞り出すと、カイトが安堵の表情で彼女を抱き起こした。 「良かった……気を失っていたんだ。どこか痛む場所はある?」 みゆは小首を傾げた。痛みはない。むしろ、言葉にできない甘い感覚が身体の奥底に燻っている。 「分かりません……ただ、身体が熱いような……」 彼女の頬が不意に紅潮する。明確な記憶はないのに、身体だけが覚えている感覚。内腿が微かに震え、秘所から熱い雫が溢れ出しているのが分かった。 「お兄様、私……何か変です。身体の奥が疼いて、頭の中がぼんやりして」 カイトは彼女の肩を強く抱きしめた。その腕の震えに、みゆは気づいていなかった。 「大丈夫だ。ただ熱中症になりかけたんだろう。ホテルに戻って休もう」 「でも、あの黒い球体が……」 「それは僕が預かっておく。みゆは何も心配しなくていい」 カイトの声には隠せない緊張が滲んでいた。彼は素早く周囲を見渡し、敵の気配を探る。だが、海水浴場には平和な光景が広がっているだけだった。 「お兄様、あのローブの人たちは……」 「誰のことだ?」 みゆは眉を寄せた。確かに見えたはずなのに、記憶が霧の中に溶けていくようだ。 「いえ……何でもありません。きっと夢を見ていたのですね」 彼女は力無く微笑んだが、その表情には影が差していた。身体の中に残る熱い疼きは消えるどころか、カイトに触れられていることでさらに強まっていることに戸惑う。 (何故こんなに濡れているの……お兄様に気づかれたらどうしよう) カイトは彼女を支えながら歩き出す。その視線は鋭く周囲を警戒し続けていた。敵はまだ近くに潜んでいるはずだ。そして何より恐ろしいのは、みゆの中に植え付けられた 「種」 だった。 「あ……」 一歩踏み出すたびに、太腿の内側が擦れ合い、甘い痺れが走る。みゆは必死に声を殺したが、その反応をカイトは見逃さなかった。 「みゆ、やっぱり病院に……」 「いえ! 大丈夫です。ただ少し疲れただけですから」 彼女はカイトの腕を振りほどこうとしたが、身体に力が入らない。それどころか、彼の体温を感じるたびに身体の芯が熱く脈打つ。 (おかしい……何でこんな……) カイトは彼女の異変に気づきながらも、真実を告げられないまま、ただ彼女を抱きしめることしかできなかった。更衣室の外には、平和な海水浴場の光景が広がっていた。

4章 / 全10

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