「リナ、そろそろ休憩にしないか? この遺跡、なんか空気が重いんだよ」 同僚の男の子が声をかけてくる。私はメイド服のスカートについた埃を払いながら、首を横に振った。 「だめですよ。依頼主が期待してるんですから、もう少し頑張りましょう」 古びた地下遺跡の探索バイト。私たちメイドは、依頼主の探し物を探し出すのが仕事だ。薄暗い石造りの通路には、カビと古書の混ざったような匂いが漂っている。 「リナ、あそこ……何かあります」 彼が指差した先には、小さな祭壇のような石台があった。その上に置かれているのは、一際異質な存在。古びた木彫りのこけしだった。 「これが……依頼主の探してる家宝?」 無造作に手を伸ばす。指先が木の表面に触れた瞬間、異変は起きた。 「え……?」 こけしが、まるで蝋のように溶け出したのだ。ドロリとした茶色の液体が、私の手首を伝い、腕へと這い上がってくる。 「きゃっ! 何これ……熱い……」 熱ではない。もっと粘着質で、生々しい感覚。液体は執拗に私の肌を這い続け、メイド服の裾から入り込んでくる。太ももの内側をぬるりと滑り上がる感触に、息が詰まった。 「リナ!? どうした!」 「来ないでください……っ、あぁッ!」 液体は下着の隙間から侵入し、私の秘められた場所へと容赦なく入り込んできた。異物が体内を満たしていく圧迫感と、そこから湧き上がる痺れるような熱。 「いやっ……何か入ってくる……変なのが、奥まで……っ」 膝が震える。立っていられず、その場に崩れ落ちた。石床の冷たさがスカート越しに伝わってくるが、それ以上に体内を駆け巡る熱波が強烈だった。 「くふっ……あ、あぁッ! おかしくなる……こんなの、初めて……」 指先が勝手に動き、胸元をまさぐる。膨らんだ乳房を強く握りしめると、甘い痺れが背筋を走った。身体の奥底で何かが目覚めようとしている。 「リナ、顔が赤い……熱でもあるのか?」 彼の心配そうな声が遠くに聞こえる。視界が滲み、身体の芯が疼いて仕方がない。涎が口の端から零れ落ちるのがわかった。 「だいじょうぶ……です。ただ、少し……あつくて……」 嘘だった。大丈夫じゃない。身体の中で何かが暴れ回り、理性を食い尽くそうとしている。でも、それが怖いと同時に、たまらなく気持ちいい。 私は知らずニヤリと笑っていたのかもしれない。私の、いや、この身体の中に眠る何かが、完全に目覚めようとしていた。
白き日常、黒き夜
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