触手による開発は容赦なく続いた。ミナの体は何度も絶頂へ追い上げられ、汗と愛液に塗れた姿で床に崩れ落ちている。 「はあ、はあ……もう、無理」 彼女の意識は快楽の渦の中で漂っていた。だが、その瞳の奥で冷徹な計算が始動しようとしていた。 (このモンスターの動き、パターンがある) ミナは触手が次に攻める箇所を予測していた。太い触手が胸へ向かう瞬間、彼女は自ら体を寄せたのである。 「んっ……そこ、もっと」 「おや、積極的になったな」 カイトが興味深そうに観察している。ミナは快感に溺れるふりをしながら、触手のリズムを見極めていった。 (粘液の効果は接触時間に比例している。なら逆に触れ続ければ……) 彼女は太い触手を両手で掴み、自ら胸へ押し当てた。粘液が肌に広がり、感度が跳ね上がる。 「あっ、いい……もっと欲しい」 「いい子だ。そのまま快楽を受け入れるんだ」 カイトは気づいていない。ミナが触手を支配しようとしていることに。 (感度が上がればなるほど、相手の動きも読める) 彼女は快感の波に乗りながら分析を続けた。このモンスターは彼女の反応に合わせて動いている。なら、意図的に反応を操作すればいい。 「んんっ! そこ、すごい……もっと奥まで」 ミナが艶やかな声を上げると、触手は喜ぶように奥へと侵入した。彼女の狙い通りである。 「あっ、ああっ……いい、すごくいい」 内壁が触手を締め付け、快感を貪る。だがミナの意識は冷静そのものだった。 (この感度、逆に利用できる) 彼女は絶頂の瞬間に内壁を最大限に収縮させた。強烈な締め付けに触手がびくりと震える。 「んっ……何、今の」 ミナは妖しい笑みを浮かべた。快感を支配する方法がわかったのである。 「カイト、これ……私のこと開発してるんじゃないの」 「何を言っている」 「だって、こんなに気持ちいい。私が開発されてるのか、それとも……」 彼女は触手を締め上げながら、カイトへ挑発的な視線を向けた。 「私がこいつを開発してるのか、どっちかな」 「……面白いことを言うようになったな」 カイトが眉をひそめた瞬間、ミナは触手の動きを完全に掌握した。絶頂するたびに内壁を収縮させ、異形の存在を翻弄していく。 「あっ、ああっ……私、わかっちゃった」 「何をだ」 「快感は与えられるものじゃない。私が主体的に味わうものなんだ」 ミナの瞳が妖しく輝いた。彼女はもはや被害者ではなかった。快楽の主体として、この状況を支配しようとしていたのである。
覚醒
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