エラベノベル堂

甘い誘惑

18+ NSFW

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9章 / 全10

金色の瞳を持つ守護霊が完全に実体化すると、その威圧感だけで残りのゾンビたちが次々と蒸発していった。悲鳴すら上げる暇なく、腐敗した肉体が霧のように消え去り、広間には静寂が戻る。 「あぁっ……身体が、軽い」 ミサキは床に倒れ込みそうになるのを何とか踏みとどまった。体内を満たしていた白濁液が、守護霊の力によって浄化され、熱くなった肌から湯気のような気が立ち上る。 『主よ、無事か』 守護霊の声が脳内に響く。低く、力強い声だった。 「あなた……ずっと私の中にいたのね」 『そうだ。だが、お前の危機がない限り目覚めることはなかった。事故の後、お前の肉体が変質した折に封印が緩んでいたのだ』 ミサキは自分の手を見つめた。精液で汚れていたはずの肌が、内側から発せられる光によって清められていく。 「それにしても……」 視線を正面に向ける。玉座の前で、影山が青ざめた表情で立ち尽くしていた。 「お前……まさか、最強クラスの守護霊を宿しているとはな」 声は震えていた。裏世界の帝王と呼ばれた男が、明らかな恐怖を露わにしている。 「影山さん……」 ミサキが一歩踏み出すと、その足元から金色の光が溢れ出した。性技レベルMAXの肉体と守護霊の霊力が融合し、彼女の全身から圧倒的なカリスマが放たれる。 「私にあんなことをしてくれて……ただで済むと思った?」 「ま、待て。話せば分かる。俺は裏世界の帝王だ。お前を支配下に置けば、永遠の快楽を与えることができたんだ」 「言い訳なんて聞きたくない」 ミサキはゆっくりと、しかし確実に距離を詰めていく。その一歩ごとに、広間の空気が震えた。 「それに……私、気づいちゃった」 「何をだ」 「あなた、本当は怖いんでしょう。私の身体が、あなたを飲み込んでしまうんじゃないかって」 影山は後ずさりした。ミサキの言葉が、彼の深層心理にある恐怖を的確に突いていたからだ。 「性技レベルMAXの肉体って、ただ感度がいいだけじゃないのね。雄を征服する機能も備わってる」 ミサキは妖艶に微笑んだ。金色の瞳が怪しく煌めく。 「さあ、今度は私があなたを可愛がってあげる」 「くっ……来るな」 影山は後退し、玉座に背中を押し付けられた。逃げ場がない。 「お前なんかに……俺は堕ちるものか」 影山が両手を突き出し、漆黒のオーラを放った。だが、ミサキに触れる前に金色の光に弾かれ、霧散していく。 「無駄よ。私の中の守護霊は最強クラス。それに、あなたが与えてくれた快楽で、私の性技はさらに研ぎ澄まされた」 ミサキは影山の目の前まで近づき、冷や汗を流す男の顎に指をかけた。 「覚悟してくださいね、影山さん。今夜は長い夜になりますよ」 逆転した立場。支配する者とされる者の関係が、完全に入れ替わった瞬間だった。

9章 / 全10

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