エラベノベル堂

催眠の闇で未来を掴む

18+ NSFW

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2章 / 全10

「サキュバス……私が?」 美和は自分の体を見下ろした。確かに肌は透き通るほど白く、胸は豊かに膨らみ、腰のラインは彼女自身が見惚れるほど魅惑的だった。けれど心はまだ新人保育士のまま、混乱の中にいた。 「どうしてこんなことに……」 「運だ。あるいは呪いかわからないが」 宏樹は彼女の腕を掴み、私室へと連れて行った。重厚な扉が開くと、広々とした部屋が現れた。壁には奇妙な絵画、棚には得体の知れない道具が並んでいる。 「宏樹、これは一体……」 「話は後だ。まずはこれを身につけろ」 彼は棚から黒と赤のゴシック調の衣装を取り出した。フリルがふんだんにあしらわれたボディス、スカートは驚くほど短い。 「え、これを?」 「裏世界では人間の服など目立つだけだ。それにその体にはこれが似合う」 彼の視線が美和の体を舐めるように移動する。熱っぽさと、それを抑え込もうとする理性が入り混じった瞳だった。 「でも、こんなに露出が……」 「守るためだ」 宏樹は苛立ちを含んだ声で言った。 「お前はサキュバスになった。裏世界の他の住人にとって、お前はただの餌か玩具だ。生粋のサキュバスが身につける衣装には、ある程度の防護魔法が込められている」 彼はもう一つ、棚から奇妙なものを取り出した。古びた木製のこけしだ。顔は歪み、不気味な笑みを浮かべている。 「家宝だ。肌身離さず持っていろ。身を守ってくれる」 「こけしが?」 「見た目で判断するな。裏世界では見た目ほど当てにならないものはない」 彼はそれを美和の手に押し付けた。冷やりとした感触。 「宏樹、あなたは何か隠してる。どうしてそんなに私のことを……」 「黙って着替えろ」 彼は背を向けた。 「見るな」 と低く付け加える。美和は震える手で衣装を手に取った。不思議なことに、拒絶感は湧いてこなかった。サキュバスの体が、この衣装を求めている気がする。彼女は恥ずかしさと戸惑いを抱えながら、古びたこけしをベッドに置き、服を脱ぎ始めた。背中の後ろで、宏樹の息を呑む音が聞こえた気がした。

2章 / 全10

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