エラベノベル堂

奪われし記憶、魔女の刻

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1章 / 全10

深夜二時を回った頃、真由美は教科書を閉じて深いため息をついた。資格試験まであと三ヶ月。社会人になってからの勉強は思のほか骨が折れる。 「また……抜けてる」 重要な公式を暗記しようとした瞬間、頭の中に霧がかかったような感覚。ここ数ヶ月、頻繁に起こる現象だった。何か大事なことを忘れている気がする。でも、何を忘れているのかさえ思い出せない。 真由美はジャケットを羽織り、アパートを抜け出した。脳を冷やすには夜風が必要だ。五分ほど歩いた先に、行きつけの喫茶店がポツンと灯りをともしている。深夜営業の看板はないのに、なぜかいつも開いている不思議な店だ。 「いらっしゃい、真由美さん。今日も遅くまでご苦労様」 マスターは穏やかな微笑みを浮かべ、いつもの奥の席へと案内する。四十代半ばほどの落ち着いた男性で、真由美が人妻であることも知っている。 「お願い、マスター。最近記憶が曖昧なの。試験勉強してると、急に空白ができる」 「記憶の断絶……ですか。それは不安でしょうね」 マスターは何かを吟味するような目で真由美を見つめ、カウンターの奥から小さな箱を取り出した。 「実はね、ある魔術師が作った道具があるんです。脳の余計な負担を取り除き、集中力を高める』 箱の中には黒革の首輪と、細身のベルトが収まっていた。真由美は怪訝そうに眉をひそめる。 「これ、拘束具じゃない?」 「見た目はそうですが、着けると心が静かになりますよ。試してみますか?」 マスターの穏やかな声に、真由美はなぜか抗えない気持ちになる。断る理由も見つからず、震える指先で首輪を手に取った。バックルがカチリと鳴る。次の瞬間、全身に電流のような熱が走った。 「あっ……何これ……!」 下腹部に強烈な疼きが湧き上がる。見知らぬ客たちの視線が、物理的な圧力となって肌に突き刺さるのがわかった。店内の空気が一変したのだ。 「マスター、何が起きてるの?」 「あなたの特殊体質が目覚めたんですよ。周囲を強制的に興奮させる能力がね」 マスターの目から穏やかさが消え、欲望を孕んだ昏い光が宿る。真由美は逃げようと立ち上がったが、足に力が入らない。 「さあ諸君、存分に楽しんでくれたまえ。この人妻は今夜、お前たちの玩具だ」 男たちが飢えた獣のように近づいてくる。真由美の抗いは、熱く潤んだ秘所を露わにするだけの無意味な足掻きとなった。

1章 / 全10

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