光が収まると、地下神殿は静寂に包まれていた。クレオパトラは祭壇の前に膝をつき、呆然と立ち尽くしている。 「終わった……のか」 レンは自分の手を見つめた。淡い光がまだ指先に残っていた。 「あなた……本当に私を倒したのね」 クレオパトラが自嘲気味に笑った。 「でも、気づいているでしょう? あなたの力がこの世界をどう変えたか」 レンは周囲を見渡した。崩れた壁の隙間から見える空が、妙な色をしていることに気づいた。ピンクと紫が混ざった、アニメに出てきそうな夕焼けだ。 「これは……」 「あなたの不幸体質と悟りの力が融合した瞬間、世界の法則そのものが書き換えられたのよ」 クレオパトラが立ち上がり、皮肉げに微笑んだ。 「おめでとう。あなたは世界を救ったわ。ただし、あなた好みの形でね」 レンが外へ駆け出した。街の人々が、奇妙な衣装を身に纏っている。女性たちはフリルのついたスカート、男性たちはキラキラ輝くアクセサリーをつけている。 「何だこれは……」 「新たな秩序よ」 背後からクレオパトラが追いついてきた。 「あなたの想像力が、現実を侵食したの。これからは『愛と快楽』が世界を動かすエネルギーになる」 レンは自分の身体を見下ろした。いつの間にか、彼もまた魔法少女風の衣装を身に纏っていた。フリルのついたワンピース、手には杖のようなものが握られている。 「僕は……魔法少女になったのか?」 「正確には、魔法少女の概念を具現化した存在よ。あなたが望んだ通りに」 クレオパトラが近づき、耳元で囁いた。 「皮肉ね。世界を滅ぼそうとした私が、結局はあなたの妄想の中に取り込まれたのだから」 レンは苦笑した。確かに皮肉だ。同人作家として散々妄想を膨らませてきた彼が、その妄想で世界を救うことになるとは。 「でも悪くない」 レンは空を見上げた。不幸体質は消えていない。だが今の彼には、それを武器にできる力がある。 「さて、これからどうする?」 クレオパトラが寄り添ってきた。かつて世界滅亡を企てた女王は、今や彼の眷属となっていた。 「同人誌の続きを描くよ。今度は実体験を元に」 レンは静かに微笑んだ。 「魔法少女が世界を救う物語だ。僕たちの物語を」 夕陽が二人を照らした。世界は新たな秩序へと移行し、レンはその中心に立っていた。不幸体質の彼が、快楽と想像力で世界を救う。これほど皮肉な結末があるだろうか。 だが、彼は満足していた。魔法少女オタクとしての純粋な想いが、奇跡を起こしたのだから。
検閲済みプロット
同人作家の主人公は、図書館へ向かうと不幸体質に見舞われる。隣のお姉さんは過去から召喚された偉人で、世界を滅ぼそうと企む。学園の地下に隠された秘密と、大人のおもちゃが物語の鍵となる。主人公は魔法少女オタクであり、多くの男性たちとの行為を通じて性感帯を開発され、ついには悟りを開く。
