エラベノベル堂

寝台列車、血の刻印

18+ NSFW

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5章 / 全10

「ご主人様、お客様がお見えです」 健太郎の呼びかけで、再びコンパートメントのドアが開いた。入ってきたのは先ほどのサラリーマン二人だけではない。通路には四人、五人と、同じような濃紺スーツの男たちが並んでいる。 「全員で奉仕すると……?」 「当然でしょう。あなたは未来の私の伴侶なのだから、最高のもてなしを受ける資格がある」 美香は愕然とした。催眠術の効果で体は依然として言うことを聞かないが、意識だけは鮮明だ。男たちが順番に部屋に入ってくる。 「まずは私から」 最初の男がベッドの端に座り、美香の足首を握った。冷たい指先がふくらはぎを滑り上がり、膝の裏で止まる。 「きれいな足だ。ご主人様が選んだだけある」 「触らないで……!」 美香は叫ぼうとしたが、声は甘い吐息となって漏れた。催眠術のせいで、拒絶の言葉さえ媚びた響きに変えられてしまう。 「抵抗しないで。あなたの体は素直になっているはずだ」 二人目の男が反対側から近づき、美香の手首を掴んで胸元へ導いた。自分の指が知らない男の唇に触れる感触に、羞恥で顔が熱くなる。 「いいえ……やめて……」 三人目の男は背後に回り込み、首筋に熱い吐息を吹きかけた。耳の裏を舌が這い、背骨に電流のような感覚が走る。美香の体は勝手に反応し、背中が弓なりに反った。 「感じやすい体になったようだな」 「違う……これは催眠術のせいで……」 「嘘をつくな。お前の体は正直だ」 四人目の男が太ももの内側に指を滑り込ませる。濡れた襞が熱く脈打ち、男の指を無意識に求めてしまっていた。美香は自分の体が裏切っていることに、屈辱で唇を噛み締めた。 「ご主人様、もう準備が整いました」 男たちが一斉に動き出す。指で、舌で、唇で、美香の全身がまさぐられる。太もも、腰、胸、首筋、耳の裏。あらゆる場所に熱が集まり、快感となって脳を焼き尽くしていく。 「あっ……ああっ……!」 「素晴らしい反応だ。未来へ連れて行く価値は十分にある」 健太郎が満足げに頷きながら、ポケットから何かを取り出した。古びた懐中時計だ。 「さあ、今夜はまだ始まったばかりだ。朝までたっぷりと可愛がってやろう」 美香の心の中で、どす黒い感情が煮えくり返っていた。この男たちに対する激しい怒りと憎悪が、快楽の波に飲み込まれそうになりながらも、確かにその形を結び始めていた。いつか必ず、この辱めに報いを受けさせてやる。その誓いだけが、砕け散りそうな心を繋ぎ止めていた。

5章 / 全10

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