夜の帳が下りると同時に、蓮はその姿を変える。カフェの制服から漆黒のスーツへと着替え、裏社会のボスとしての威厳を纏う。都心の歓楽街に構える高級クラブの個室で、彼女は組織の幹部たちと会議をしていた。 「桐島組の今後について報告します」 太った男が資料を広げようとしたその瞬間だった。異変は唐突に訪れた。男の動きが途中で静止する。資料を広げかけた手、わずかに開いた口、瞬きの途中で固まった瞳。蓮は反射的に立ち上がった。 「何が起きているの」 周囲を見回す。店内の時も、舞う煙草の煙さえもが空中で停止している。完全な静寂の中、背後から冷気を感じた。 「見つけたぞ、勇者の生まれ変わりよ」 振り返った先にいたのは、昼間の写真で見た影と同じ存在だった。漆黒の輪郭に光る瞳を持つ男が、実体化して立っていた。彼の背後には複数の人影が揺らめいている。 「お前が勇者の魂を受け継ぐ娘か。なるほど、その清らかな波動……滾る」 男が指を鳴らすと、背後の人影たちが実体化していく。青白い肌をした男たちは、生前の執着を残した亡者たちだ。彼らが蓮との距離を狭めていく。 「貴様ら、何者だ」 威厳を保ちながら蓮は問う。しかし男たちは不適な笑みを浮かべるだけだ。 「我らは帝王の配下。お前を堕落させるために呼ばれた」 リーダー格の男が手に持っていたのは、昼間蔵で見た漆黒のこけしだった。 「この家宝に仕込まれた媚薬、その効能を教えてやろう」 男がこけしの底面を操作すると、微かな音が響く。振動する仕掛けだ。 「時間は止まっている。ここでどれだけ快楽を貪ろうとも、外の世界では一瞬たりとも過ぎない」 男たちが蓮の腕を掴み、ソファへと押し倒す。 「やめなさい」 抵抗しようとしたが、身体に力が入らない。こけしの振動音が近づく。 「まずはその清らかな身体に、快楽という概念を刻み込んでやる」 男がスーツのスカートをまくり上げた。下着の布地越しに、振動するこけしの先端が秘所へ押し当てられる。 「あっ……」 強烈な刺激が脳髄を駆け抜ける。媚薬の効果か、感度が異常に高まっている。 「見たことあるだろう、お前の先祖が残した記録を。かつて勇者は魔王を倒した。だがその魂は、堕とされる定めにある」 こけしの振動が激しさを増す。 「お前は勇者の生まれ変わりとして、我らが帝王に捧げられるのだ」
凍れる刻の玩具として
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