廃墟の冷たい空気が肌にまとわりつく。レナは懐中電灯の光を頼りに、崩れかけた病院の廊下を進んでいた。肝試しなんて馬鹿げている。そう思いながらも、友人たちの挑発に乗ってしまった自分が憎らしい。 「早く終わらせよう」 彼女は独り言を漏らし、階段を上る。院内の人気はなく、自分の足音だけが響く。部屋を巡るうち、奇妙な扉を見つけた。鍵は壊れており、隙間から青白い光が漏れている。 「これは……」 扉を押し開けると、祭壇のような空間が広がっていた。古びた札、色褪せた写真、そして中央に置かれた一冊の書物。レナは何かに引き寄せられるように、その本を手に取った。ページには見知らぬ文字が並んでいる。読めないはずなのに、意味が頭に染み込んでくる。『我が血、我が魂、彼方の門を開け』口をついて出た言葉とともに、脳内で何かが弾けた。熱い。体の芯から熱が広がり、レナはその場に崩れ落ちる。 「あ、ああっ……!」 電子機器が次々と起動する。放置された医療機器、監視カメラ、割れたコンソール。それらが唸りを上げ、光を放ち始めた。レナの意識は、無数の回路に溶け込んでいく。まるで、世界そのものと交わっているような感覚。そして、彼女は感じた。背後に立つ誰かの気配を。振り返ると、半透明の影が揺らめいていた。 「見つけたよ、子孫さん」 声は耳ではなく、直接脳内に響く。影はレナに近づき、冷たい指先で彼女の頬をなぞった。 「君の中にある力、素晴らしい。でも、まだ眠ったまま」 影の手は首筋を滑り降り、鎖骨の窪みをなぞる。レナは逃げようとしたが、体が言うことを聞かない。 「力を解放したければ、もっと深く開く必要がある」 冷たい指がブラウスのボタンを外していく。抵抗しようとするが、快感が体を支配していく。 「っ、やめ……」 「怖がらないで。これは儀式なの」 影はレナの耳元で囁き、その手は太ももの内側へと伸びた。冷たいはずの指先が、触れられた場所から熱を生み出していく。レナの唇から甘い吐息が漏れた。その時、廃墟の外で車のドアが閉まる音がした。白髪の老人がモニターを睨んでいる。 「予想以上の素材だ。これなら、霊界への門を開けるかもしれん」 老人はニヤリと笑い、手元の端末を操作した。モニターの中で、レナの姿が蠢く影に翻弄されている。 「さあ、堕ちるところまで堕ちておくれ。私の野望のために」 レナは快楽の波に飲まれながら、自分の中に目覚めた力が暴走していくのを感じていた。背徳的な熱が、彼女の理性を少しずつ蝕んでいく。
ゴスロリと堕落の深淵へ
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