「ぐあぁっ、やめろ! 噛むな!」 竜二の悲鳴が響く。虎が彼の腕に噛みつき、ネズミたちが足元を蹴散らす。カラスは上空から鋭い嘴で彼のスーツを突き破っていた。 「に、兄さん、観念して」 みくは荒い息を吐きながら立ち上がった。電動バイブの振動は収まっているが、体には未だ快楽の余韻が残っていた。 その時、虎の被り物が歪んだ。噛みついた勢いで頭部がずれ、中から人の顔が覗く。 「えっ」 みくは目を疑った。虎の頭が完全に脱げ落ち、現れたのは汗だくの中年男だったのだ。 「ちっ、バレちゃ仕方ない」 男は舌打ちをして着ぐるみのジッパーを下ろした。中から出てきたのは、先ほどまで竜二の部下として威圧していた催眠術師たちと同じようなサラリーマン風の男だった。 「に、兄さん、これはどういうこと」 「くそっ、計算外だ。催眠術の効果が切れるとは」 竜二は舌打ちした。そして、部屋の隅で震えていた他の 「猛獣」 たちも次々と着ぐるみを脱ぎ捨て始めた。虎、ライオン、狼——全員が中に人間を入れた着ぐるみだったのだ。 「全部、演技だったの」 みくは呆然とした。しかし同時に、笑いが込み上げてきた。 「何よそれ! 動物だと思って必死に操ったのに」 彼女は腹を抱えて笑い出した。状況の滑稽さが、緊張を一気に解いたのだ。 「笑うな! これは高度な作戦だったんだ」 竜二が顔を赤くして反論する。だが、みくの笑いは止まらない。 「着ぐるみで私を脅すなんて、兄さんも趣味が悪いわね」 彼女は涙を拭いながら、改めて男たちを見渡した。サラリーマン風の男たちは、みすぼらしい下着姿で縮こまっている。 「でも待って。私の能力、着ぐるみにも効いたってこと」 みくは自分の手を見つめた。動物を操る力だと思っていたものが、実は 「着ぐるみを着た人間」 にも作用していた。 「なるほどね。私の能力は見た目で判断するんじゃなくて、認識したものを支配できるのね」 彼女は悪戯っぽい笑みを浮かべた。 「じゃあ、あなたたち全員、私のペットになってもらおうかしら」 男たちが顔を見合わせて怯える。 「いや、それは」 「文句がある?」 みくは電動バイブを手に取り、スイッチを入れた。低い振動音が響く。 「私の体、こんな風に変えた罰を受けてもらうわよ」 彼女が指を鳴らすと、着ぐるみを着た男たちが再び動き出した。今度は彼女の意志に完全に従っている。 「さあ、兄さんも。私の言うことを聞いて」 竜二は抵抗しようとしたが、体が言うことを聞かなかった。みくの能力に支配されているのだ。 「くっ、馬鹿な」 「大人しくしていてね。私の立派なペットにしてあげるから」 こうして、みくは竜二とその手下たちを着ぐるみのまま自分の 「専用ペット」 として飼い始めた。毎日、散歩に連れて行き、餌を与え、時には電動バイブでしつけをする。 「今日はどっちがいい? 虎さんか、それともライオンさん」 彼女の問いかけに、着ぐるみを着た男たちが震えながら選択を迫られる。 AV女優としての仕事も続けながら、彼女は裏で最強の 「ペット使い」 として君臨することになった。 「さあ、今夜もたっぷり可愛がってあげる」 みくの妖艶な笑い声が、屋敷に響き渡った。竜二の野望は、最も奇妙な形で打ち砕かれたのである。
検閲済みプロット
主人公はAV女優で、プールに飛び込むとSEXテクニックがレベルMAXになっていた。義理の兄が裏世界の帝王で、主人公を仲間にしようと企む。封印された日記、電動バイブがストーリーのキーとなる。催眠術が使えるサラリーマンたちに、大事な人を寝取られ、最終的にドロドロになってしまう。主人公は動物を操ることができる。ラストは笑ってしまうような結末。




















