「ねえ、美咲ちゃん。この後、ちょっと冒険しない?」 掃除用具を片付けていた私の肩に、先輩の手が乗った。夏の合宿最終日。私たちは廃校舎の清掃を終え、汗を拭いながら休憩していた。 「冒険って?」 先輩はニヤリと笑って、窓の外を指差した。 「肝試し。あそこの神社、知ってるでしょ? 夜に行くと霊が出るって噂なんだよね」 「えー、怖いですよ」 私は顔をしかめたが、先輩は引かない。 「大丈夫、僕がついてるから。それに、美咲ちゃんだけ特別に教えるけど……あそこにはお宝があるらしいよ」 「お宝?」 「うん。見つけたら、きっと良いことがあるかも」 先輩の目が奇妙に光った気がした。けれど、私は頷いてしまった。夕暮れの神社は、予想以上に荒れ果てていた。錆びた鳥居、苔むした石段、傾いた灯籠。 「ここだ」 先輩が社殿の裏手へ導く。そこには小さな祠があった。中を覗き込むと、奇妙な紐でぐるぐるに巻かれた古びた一冊の日記が鎮座していた。 「開けてみなよ」 先輩の声が背後から響く。私は震える手で紐を解いた。日記の表紙には『封印』と墨で書かれている。ページを開いた瞬間、甘い香りが鼻孔をくすぐった。そこには『読みし者、我が僕となりて、悦楽の力を得ん』と記されていた。文字が視界で踊り出し、私の意識を飲み込んでいく。熱い。身体の奥底から、抗えない渇きが湧き上がってきた。 「契約成立だね」 先輩の声が遠く聞こえた。私は気づかなかった。自分の瞳が、妖しく深紅に染まっていくことを。
呪いの肉体が熟れ堕ちる
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