エラベノベル堂

真相が泡と弾ける

18+ NSFW

小説ID: cmnv0fq1d001n01s8hvb9flvm

1章 / 全10

真夏の太陽が容赦なく照りつける海水浴場。研究員の健太はパラソルの下で、冷えた缶ジュースを額に押し当てていた。 「兄さん、日焼け止め塗ってくれる?」 横から声がして、彼は思わず息を呑んだ。義理の妹の美咲が、水色のビキニを着て背中を向けて座っている。ぬけるような白い肌と、程よく育った曲線。彼女は昨年、母の再婚で家族になったばかりだ。 「う、うん……」 健太は日焼け止めを手に取り、震える指で彼女の背中に触れる。滑らかな肌の感触。指先が肩甲骨をなぞり、腰のくびれに近づく。(柔らかい……この背中に手を回して、引き寄せたら……)その瞬間、彼の頭上に白い雲のような形が現れた。漫画で見る吹き出しだ。中には、彼の思考がそのまま文字として浮かんでいる。 「え?」 健太は目を見開く。幻覚かと思ったが、消えない。しかも、新たな思考をするたびに文字が書き換わっていく。(美咲の胸……あのビキニからはみ出しそうな……)吹き出しの文字が変わる。 「兄さん?」 美咲が振り返る。彼女の視線が、明瞭に浮かび上がった吹き出しに向けられた。一瞬の沈黙。 「……ふふ」 美咲が口元を緩める。 「兄さん、私のことそんな風に見てたんだ」 彼女の目が、深い光を帯びている。 「ち、違う!これは何かの現象で……」 健太は慌てて否定するが、吹き出しには(嘘だ。本当は押し倒したい)と表示される。 「あーもう!」 彼は頭を抱える。美咲はくすくすと笑いながら、健太に顔を近づけた。 「安心して。私も兄さんのこと、男として見てたから」 彼女の吐息が耳にかかる。 「実はね、私、タイムリーパーなの」 健太は呆気にとられた。 「……は?」 「時間を遡る能力者。この吹き出し現象も、私が意図的に引き起こしたものなの」 彼女は真剣な眼差しで続ける。 「兄さんの抑圧された欲望。それを解放しないと、未来で大きな歪みが生まれる。……だから、私が手伝う」

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