事件からしばらく経った。京介は相変わらずゲームセンターのカウンターに立ち、客の対応をしていた。 「おい、このクレーンゲーム、フックが動かねえぞ!」 「確認いたします、少々お待ちを」 日常に戻ったような、戻っていないような。店長も同僚も、京介を以前と同じように扱っている。だが、時折、彼に向けられる視線が変わったことに気づいていた。 「京介くん、外のお客様です」 同僚に呼ばれ、エントランスを見ると、黒塗りの車が停まっていた。ドアが開き、玲奈が降りてくる。今日はスーツではなく、シンプルなワンピースだ。 「霧島さん、何かご用ですか」 京介はあえて敬語を使った。周囲の目がある。 「相談したいことがあって。少し時間をいただけますか」 玲奈の声は、あくまで礼儀正しい。だが、その瞳の奥には、彼しか知らない熱が宿っていた。 「休憩時間なら取れます」 二人は近くのカフェへ向かった。個室に入ると同時に、玲奈の態度が変わった。 「京介さん……会いたかったです」 彼女は彼の手を握り、縋るような目で見つめた。 「浮気していませんよね」 「店員だぞ。浮気する暇なんてない」 玲奈は安堵の息を漏らした。 「会社のことは順調です。役員たちは全員、法的措置を取りました。でも、時々怖くなるんです。私が本当に強くていいのかって」 京介は彼女の顎を捉えた。 「お前は強い。俺が許可した時だけ、弱くなればいい」 「はい……京介さん」 その夜、京介は玲奈のマンションを訪れた。鍵はかかっていたが、彼がチャイムを鳴らすと、すぐにドアが開いた。 「おかえりなさい、京介さん」 玲奈はバスローブを纏い、化粧を落とした素顔で彼を迎えた。京介は彼女の腰を引き寄せ、強く唇を重ねた。 「んっ……」 彼女を抱き上げ、寝室へ運ぶ。ベッドに押し倒され、バスローブが取り払われる。露わになった白い肌に、京介の指が滑った。 「ここはどうだ」 「んっ……敏感です」 「社長のくせに、いい声で鳴くな」 「社長は……ここにはいません。いるのは、貴方に抱かれる女だけです」 京介は熱く猛った楔を、彼女の秘所に押し当てた。 「入れますよ」 「はい……お願いします」 一気に貫くと、玲奈は甘い悲鳴を上げた。 「あっ、ああっ! 京介さんっ!」 熟れた肉壁が彼を締め付け、波打つ。 「あっ、あっ、そこ、いいっ! もっと、もっと奥っ!」 「社長じゃありません……私は、京介さんの女ですっ!」 彼は最奥を目指して楔を突き入れる。 「ああっ、いく、いきますっ!」 「俺と一緒にイけ」 「はいっ、ああっ、京介さんっ!」 二人は同時に果てた。どくどくと注ぎ込まれる熱に、玲奈は背中を反らせ、彼の全てを受け入れた。 「ああっ、熱い……精液が、奥まで……」 事後、玲奈は京介の胸に顔を埋めていた。 「京介さん……一つ、報告があります」 「何だ」 彼女は少し緊張した面持ちで顔を上げた。 「……妊娠しました」 京介は目を細めた。 「俺の子か」 「はい。間違いありません」 「認知はする。だが、結婚はしない」 玲奈は驚いたような顔をした後、微笑んだ。 「わかっています。私は貴方の女でいいんです。社長という立場も、母になることも……全て、貴方が許可してくれた時だけ、強くなれます」 京介は彼女の髪を撫でた。 「歪んでるな」 「ええ。でも、これが私たちの形です」 窓の外では、夜の街が静かに輝いていた。ゲームセンターの店員と、テック企業の女社長。表向きは、彼女が彼に助言を求める関係。裏では、彼女が彼に服従する愛人関係。歪だが、二人にはこれでよかった。 「愛してます、京介さん」 「……俺もだ」 京介は彼女を強く抱きしめた。これが、彼らの新しい日常の始まりだった。
検閲済みプロット
ゲームセンターで働く口は悪いが根は優しい主人公が、偶然拾った秘密のアイテムをきっかけに、無防備な新人女性社長と関わる。アイテムに隠されたトラブルの火種を解決する中で、彼女の孤独と欲望を満たす激しい性行為が発生する。恩人であるキーマンの助けで事態が転換し、低く見られていた主人公が真価を発揮して評価される。










