エラベノベル堂

君という宝石へ

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10章 / 全10

コンペの結果発表は、小さなイベントホールで行われた。里奈は健二の隣に立ち、緊張で震えながら審査結果を待っていた。 「緊張するね」 「うん、心臓が破裂しそう」 司会者がマイクを手に取り、封筒を開ける。 「最優秀賞は……里奈さんです!」 一瞬、時が止まった。里奈は呆然とし、健二が背中を押すまで動けなかった。 「ほら、行ってこい」 壇上で賞状を受け取った里奈の瞳から、涙が溢れた。会場から拍手が湧き起こる。その時、入口で騒ぎが起きた。警察官が現れ、一人の男を連行していく。志郎だった。 「待て!俺は何もやってない!」 取り押さえられる志郎の姿を見て、里奈は震えた。 「彼が……志郎さん」 「ストーカー被害の件で、逮捕状が出てたんだ。防犯カメラの映像と脅迫状が決定的な証拠になった」 警察官の説明に、里奈は健二の腕に縋りついた。 「終わったんだね」 「ああ、全部な」 帰り道、二人は並んで歩いた。夕日が道を茜色に染めている。 「健二くん」 「ん?」 「私、賞を取れたのは健二くんのおかげだよ。支えてくれたから」 健二は歩を止め、里奈を真っ直ぐに見つめた。 「違う。お前の才能と、努力の賜物だ」 「それでも……嬉しかった。ずっとそばにいてくれて」 里奈は健二の手を握り、その指を絡めた。 「ねえ、これからも……ずっと一緒にいてくれる?」 健二は里奈の顎に手を添え、ゆっくりと唇を重ねた。 「あたりまえだ」 夕日の下、長い口づけを交わす二人。影が一つに重なり、溶けていく。それから数日後。里奈は健二の店の二階で、新しいデザインを描いていた。 「里奈ちゃん、店手伝ってくれる?」 「うん、今行く」 里奈はペンを置き、階段を降りた。エプロンをつけ、カウンターの中に入る。 「お待たせしました」 笑顔で客に対応する里奈を見て、健二は思った。これが、これからの日常だ。店を閉めた後、二人は二階へ上がった。 「今日は忙かったね」 「うん、でも楽しかった」 里奈が健二の首に腕を回す。 「ねえ、祝ってくれる?」 健二は微笑み、彼女を抱き寄せた。 「ああ、たっぷりとな」 唇を重ね、互いの服を脱がしていく。滑らかな肌が露わになり、健二はその美しさに息を呑んだ。 「綺麗だ……」 胸に唇を寄せ、里奈が甘い声を漏らす。 「あっ、んんっ……」 秘所を愛撫し、十分に濡れたところで楔を沈めた。 「んっ……ああっ!」 夜が更けるまで、二人は互いを求め合った。すべてを乗り越えた二人の前に、明るい未来が広がっていた。

検閲済みプロット

喫茶店店主の主人公が、夢を諦めかけた幼馴染のヒロインの最後の挑戦を支援する。執着する元上司の妨害を退け、主人公の真価が問われる中で二人の絆と肉体関係が深まる成人向け恋愛小説。

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