エラベノベル堂

毒の華

18+ NSFW

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10章 / 全10

混乱と悲鳴が響き渡る拠点の中、直樹は影から影へと移動しながら首領のテントを目指した。毒に侵された兵士たちが喉を押さえて悶絶する様子を見やりながら、彼は復讐の炎を胸に燃やし続ける。 「莉音、今行く」 最大のテントが見えてきた。入り口を守る兵士は既に倒れている。直樹は意を決して幕をくぐった。薄暗い内部、蝋燭の揺れる光の中で、彼は信じられない光景を目にした。豪奢な寝台の上に横たわる巨躯の男。首領だ。その顔は紫に変色し、口から泡を吹いて息絶えている。 「なっ……」 直樹は息を呑んだ。既に死んでいる。そして部屋の隅、薄汚れた服を纏い、冷徹な瞳で首領の死体を見下ろす一人の女が立っていた。 「莉音……?」 女がゆっくりと顔を上げた。間違いない。莉音だ。やせ細った頬、やつれた姿、しかしその瞳には強靭な光が宿っていた。 「直樹……来てくれたのね」 莉音の声は静かだった。 「お前、どうやって……」 「あなたが教えてくれたでしょ」 莉音は手に持っていた小瓶を示した。 「毒草の知識。トリカブト、ドクウツギ……夜ごと身体を捧げるふりをして、少しずつ毒を盛り続けたの」 直樹は言葉を失った。彼女は自らの身体を武器にし、辱められながらも復讐の機会をうかがっていたのだ。 「辛くなかったのか……?」 「辛かった。でも、生き延びなきゃと思った」 莉音は直樹に歩み寄り、その胸に顔を埋めた。 「直樹、迎えに来てくれてありがとう」 直樹は震える手で彼女を抱きしめた。二人は生き延びた。互いの知恵と意志で、絶望を乗り越えたのだ。 「行こう、二人で」 夜明けが近づく中、直樹と莉音は燃え上がる拠点を背に、新たな人生へと歩き出した。

検閲済みプロット

現代の薬剤師の知識を持つ主人公・直樹は、古代日本の村で恋人の莉音と穏やかに暮らしていた。しかし異部族の襲撃により村は壊滅、直樹は奴隷として捕らわれる。彼は見張りの兵士たちの会話から、恋人の莉音が襲撃の際に数十人の兵士たちによって輪姦され、精液にまみれながら行方不明になったことを知る。直樹は隠し持っていた知識を活かして毒物を生成し、残酷な復讐への一歩を踏み出す。

10章 / 全10

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