夏休みの終わり、花奈は最後のノートを読み終えた。祖父の生涯をかけた官能小説の全冊。どのページも折り目がつき、栞が無数に挟まっている。 「読み切った」 花奈は机の上のノートの山を見つめた。達成感と同時に、埋められない空虚感。 「これで終わり」 悠馬が横から覗き込む。 「お疲れ様。これで実験終了だな」 終了。その言葉が胸に刺さった。花奈は悠馬を見上げた。 「……終わりじゃない」 え、と悠馬が首を傾げる。 「私、書くことにしたの」 花奈は新しいノートを取り出した。 「官能小説。祖父の遺志を継ぐの」 悠馬が苦笑する。 「花奈、作家になるのか」 そうじゃない、と花奈は首を横に振った。 「私の体験を基に、もっと詳しく、もっとリアルに」 彼女は悠馬の腕を掴んだ。 「悠馬、私の専属取材相手になって」 取材相手、と悠馬が困惑した表情を浮かべる。 「それって」 「これからも、いろいろ試すの。本には書いてないこととか、もっと突っ込んだこととか」 花奈の目が妖しく光る。 「だから、悠馬の体、貸して」 悠馬がたじろぐ。 「専属って」 「毎日。朝も昼も夜も。私が満足するまで」 花奈は悠馬の耳元で囁いた。 「拒否権はないよ。もう、悠馬は私のものだから」 悠馬が深いため息をついた。 「……わかった。一生付き合うよ」 花奈が満足げに微笑む。 「一生?短いね。もっと長く」 彼女は新しいノートの最初のページを開いた。ペンを走らせる。『私の愛しい取材対象、彼との情事は今日も続く』 「さあ、取材開始」 花奈は悠馬の首に腕を回した。 「まずは、新学期前の体力づくりから」 悠馬が悲鳴のような声を上げる。 「まだやるのか」 「当たり前でしょ。ネタは尽きないの」 夏の終わりの書斎で、花奈の新たな創作活動が幕を開けた。祖父の遺した情熱は、孫娘の中で形を変えて生き続ける。幼馴染の二人の淫らな生活は、永遠に続くのであった。
検閲済みプロット
黒髪ポニーテールのCカップ女子高生・花奈は、お嬢様学校に通う読書家。亡き祖父の書斎で大量の官能小説を発見し、厳格だった祖父のイメージが崩壊する。本を読み進めるうちに性への興味が爆発し、幼馴染の執事の息子・悠馬を相手に官能小説のシーンを実践していくコメディ。











