エラベノベル堂

真面目な委員長の放送事故

18+ NSFW

小説ID: cmonirds20hge01oc0ciq7xwz

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5章 / 全10

文化祭前夜、家庭科室には資材が散乱していた。深夜十一時を回り、窓の外は静まり返っている。 「ねえ、あとどれくらい?」 葵奈が机に突っ伏しながら聞いてきた。 「看板の文字入れが終わればいい。三十分くらいだ」 「えー、眠い……」 隼太はペンキの筆を動かし続けた。前夜ということもあり、二人きりで残業を強いられている。ふと、背後から気配が近づいてきた。 「委員長、見せて」 葵奈が隼太の隣に座り、覗き込んでくる。甘い香りが鼻腔をくすぐった。 「……近いぞ」 「いいじゃん。 よく見えないし」 彼女の肩が隼太の腕に触れる。その温かさが、薄いシャツ越しに伝わってきた。隼太は集中しようと努めたが、葵奈の吐息が首筋にかかるたび、心臓が跳ねた。 「ねえ、私ちょっと休憩」 「ああ、いいぞ」 葵奈が床に座り込み、壁に背を預ける。隼太は作業を続けたが、背後から静かな寝息が聞こえ始めた。振り返ると、葵奈が舟を漕いでいる。 「おい、寝るなら帰れよ」 返事はない。隼太は溜め息をつき、作業を中断した。彼女を起こそうと近づいた時、葵奈の体がぐらりと傾いた。 「わっ」 彼女の頭が、隼太の肩に乗る。柔らかな髪が頬をくすぐり、甘い香りが包み込んだ。 「……おい」 「んん……」 葵奈は無意識に体を寄せ、隼太の腕に胸を押し付けた。柔らかく、温かい感触が、腕いっぱいに広がる。隼太の喉が鳴った。あまりにも無防備で、あまりにも無垢な寝顔。彼女の唇がわずかに開き、規則正しい呼吸を繰り返している。隼太の視線は、彼女の胸元に引き寄せられた。腕に押し当てられた柔らかな曲線。温かい体温。心臓の鼓動が、うるさいほどに響く。 「……くそ」 隼太は自分の身体の反応に気づき、顔を歪めた。熱い血液が下半身へと流れ込み、理性が音を立てて軋む。彼女を押し倒したいという衝動と、それを必死に抑える理性が、隼太の中で激しくせめぎ合っていた。 「ん……委員長……」 葵奈が寝言を呟き、さらに深く体を預けてくる。隼太は固唾を飲み込んだ。このままでは、本当にまずい。彼女の寝顔を見つめながら、隼太は深く息を吐き出した。長い夜になりそうだった。

5章 / 全10

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