エラベノベル堂

不良少女と年下たち

18+ NSFW

小説ID: cmousuhfa000o01qa3fzr7r1y

2章 / 全10

月曜の朝、俺は学校の廊下を歩く人混みに紛れながら、視線を彷徨わせていた。 「おい悠陽、どこ見てんだよ」 「あ、うん、ごめん」 友人の声も上の空で、俺の頭の中は凛月先輩のことで埋め尽くされていた。あの日見た彼女の優しい笑顔、子供に向ける穏やかな眼差し。それが夢じゃないなら、確かめたい。話したい。そう思ったら、もう他のことはどうでもよかった。 「ねえ、知ってる? 凛月先輩、今日も来てるらしいよ」 「マジで? 怖いから関わりたくないな」 教室を抜け出した俺は、彼女を探して校舎を彷徨った。階段の踊り場、屋上への通路、そして旧校舎裏。いた。彼女は煙草を挟みながら、壁に背を預けていた。 「……あんた、何」 鋭い視線が俺を射抜く。 「あ、あの、凛月先輩……」 「知らないわね。用がないなら失せな」 冷たい言葉。でも俺は引けなかった。 「先輩、土曜日……商店街の路地で、子供を助けてましたよね」 彼女の手が止まった。煙草がコンクリートに落ちる。 「……見てたの」 「はい。すごく、優しかったです」 俺は精一杯の勇気を振り絞って言った。 「噂で聞く先輩と、全然違かった。俺、先輩のこと――」 言いかけた言葉は、彼女の笑い声で遮られた。 「は? あんた、何言ってんの。馬鹿じゃないの」 彼女は俺に近づいてきた。壁際に追い込まれ、逃げ場がない。 「いいよ、面白いから付き合ってあげる。放課後、ここに来な」 彼女は俺の耳元で囁いた。 「待ってるから」 心臓が爆発しそうだった。これって、チャンスなんだろうか。

2章 / 全10

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