エラベノベル堂

願いは旧制服

18+ NSFW

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1章 / 全10

夜の静けさが漂うマンションの一室。ドアのチャイムが鳴り響き、悠人は面倒くさそうに立ち上がった。 「はいはい、開きますよ」 鍵を回すと、そこに立っていたのは隣に住む美琴だった。 「こんばんは、悠人くん。今日から家庭教師を担当する美琴よ」 にっこりと微笑む彼女の手には、参考書とノートが抱えられている。 「美琴姉さんだったんすね、担当」 小さいときから面倒を見てもらっていた美琴姉さん。そして今、家庭教師として勉強を教わることになってしまった。悠人は気のない返事を返しながら、彼女を部屋に招き入れた。ワンルームの室内は散乱した衣服と雑誌で足の踏み場もない。 「ちょっと、どうなってるのこれ」 美琴は眉をひそめ、ため息をついた。 「男の子の一人暮らしならこんなもんっすよ」 「そんなことないわよ。まずは片付けからね」 彼女はスカートの裾を気にしながら、床のものを避けて勉強机の椅子に座った。 「さあ、始めましょう。今の成績だとまずいって聞いてるわよ」 悠人はベッドに寝転がったまま、スマホをいじり始めた。 「やる気出しなさい」 美琴の声にぴくりと反応するが、視線は画面に向けられたままだ。 「美琴姉さん、悪いけど勉強なんて興味ないんすよね」 美琴は腕を組み、ふうと息を吐いた。彼女の胸元がわずかに強調される。悠人はちらりと視線を向け、またスマホに戻した。 「困ったわね……」 美琴は悩んだ末、ある提案を思いついた。 「いい? 次のテストで偏差値を上げたら、なんでも願いを一つ叶えてあげる」 その言葉に、悠人はようやくスマホから目を離した。 「なんでも?」 「そう、なんでもよ。勉強頑張ったご褒美ね」 美琴の無邪気な笑顔。それに対し、悠人の目が怪しく輝いた。 「本当っすね、美琴姉さん」 「ええ、約束するわ」 その約束が何を意味するのか、美琴はまだ知らない。悠人の口元が、微かに歪んだ。

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