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封印の祠

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COMICオルガ vol.67

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第1章 / 全10章

「あと三枚……いや、四枚は印刷しなきゃ」 職員室の椅子に座りながら、千秋はため息をついた。教育実習の課題は山積みで、提出期限は明日の朝。時計を見れば、すでに放課後の六時を回っていた。 「どうしよう、間に合うかな……」 彼女は焦りながら資料をまとめ、ふと窓の外に目をやった。夕焼けに染まった校舎の向こうに、山の稜線が見える。なんとなく、その山の奥が気になった。 「少し、頭を冷やしてこよう」 千秋は立ち上がり、校舎の裏手へと向かった。山道を登るうちに、日差しは夕闇に変わっていく。ふと気づくと、見知らぬ場所に立っていた。古びた鳥居の奥に、小さな祠が鎮座している。 「ここ、何だろう……」 千秋は恐る恐る祠に近づいた。苔むした石段は滑りやすく、足元がおぼつかない。祠の前で手を合わせようとした瞬間、中から淡い光が漏れ出した。 「えっ……?」 眩しいほどの白い光が彼女を包み込む。目を開けていられないほどの輝きに、千秋は意識を失った。どれくらい時間が経ったのか。ふと気づくと、誰かに肩を支えられていた。 「先生、大丈夫ですか?」 若い男性の声。千秋が目を開けると、心配そうに覗き込む少年の顔があった。 「り、律希くん……?」 千秋は彼の顔を見上げた。彼は千秋が受け持つクラスの生徒だ。 「先生、ここで何してたんですか? 倒れてましたよ」 律希の表情には、困惑と安堵が入り混じっていた。 「ごめん、ちょっと頭がふらふらして……」 千秋は律希の腕に支えられながら立ち上がった。夕闇が深まった山の中、二人の影が重なる。彼女はまだ知らない。この光が、彼女の運命を変えるものであることに。

第1章 / 全10章

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