エラベノベル堂

瓜二つの部下

18+ NSFW

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10章 / 全10

快感の波が引き、正樹は荒い息を吐きながらデスクに手をついた。体内を駆け巡っていた熱が少しずつ冷め、代わりに冷静さが戻ってくる。目の前には、デスクの上で乱れたままの陽葵の姿があった。髪は乱れ、肌は上気し、制服はところどころずり落ちている。 「はあ……はあ……」 正樹の心臓はまだ早鐘を打っていたが、それはもはや興奮によるものだけではなかった。賢者モードと呼ばれる静寂が、脳内を支配し始めていた。今、何をしたのか。誰と、何を。正樹はごくりと唾を飲み込んだ。目の前の女性は、確かに引退したAV女優と瓜二つだ。そして、その行為中の反応も、喘ぎ声も、台詞回しも、全てが正樹の記憶にある映像と一致していた。偶然で、ここまで同じことがあり得るのだろうか。陽葵がゆっくりと体を起こした。デスクの上に散らばった書類を払いのけ、乱れたブラウスのボタンを留め始める。その動作は無造作で、かつての行為の熱気を感じさせないほど冷静だった。 「……陽葵」 正樹は恐る恐る口を開いた。声が震える。 「君は、やっぱり……?」 問いかけたものの、最後まで言葉にできなかった。彼女は、あの女優なのか。それとも、ただの似ているだけの別人なのか。全てを知った上で、再現プレイをしていたのか。陽葵はスカートの裾を直し、髪を指で梳いた。そして、正樹の方を向いた。その瞳には、感情の色が読み取れなかった。 「先輩」 彼女は静かに名を呼んだ。そして、唇の端を少しだけ上げた。ニヤリと、意味深な笑みを浮かべたのだ。その瞬間、正樹の背筋に戦慄が走った。その表情は、彼女の作品の最後によく見せていた表情だった。謎を残したまま、物語が続くことを示唆するような、妖艶で計算された笑み。 「……お疲れ様でした」 陽葵は短く言い残し、デスクから離れた。床に落ちていたカバンを拾い、歩き出す。正樹は呆然とその後ろ姿を見送ることしかできなかった。 「あ、あの……」 追いかけようとしたが、足が動かなかった。陽葵はオフィスの出口へ向かい、自動ドアが開く音が響く。彼女は振り返らなかった。ただ、その背中が闇の中へ消えていく。正樹は一人、散らかったデスクの前に取り残された。書類、ずれたモニター、そしてまだ残る彼女の匂い。全てが現実だった。しかし、謎は解けていない。彼女は何者なのか。なぜ、ここまで一致していたのか。正樹はデスクに突っ伏し、深く息を吐いた。静寂だけが、深夜のオフィスを包んでいた。

検閲済みプロット

応援していたAV女優が引退した後、彼女と瓜二つの女性・陽葵が部下として入社してくる。本人かどうか確証はないが、ある日の残業中、かつて見たAVのシチュエーションが再現され、二人は関係を持つ。コミカルな展開で、最後は彼女が謎めいた笑みを浮かべる。

10章 / 全10

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