エラベノベル堂

共感覚クリニック

18+ NSFW

小説ID: cmpr5x1ng004s01pqx81wermh

7章 / 全10

「……来てください」 宗介は短く告げると、陽菜の腰を支えて歩き出した。夜の街角で互いの体温と鼓動を共有したまま、彼は彼女を自身の医院へと連れ帰った。鍵を開け、暗い廊下を診察室へと進む。その間も、感覚のリンクは絶えることなく続いていた。 「先生……ここ、暗いですね」 「明かりをつけます」 消毒液の匂いが充満する診察室。いつもの白い空間が、夜の闇の中で異質なものに見える。宗介は陽菜を診察台に座らせた。 「少し、休んでください。酔いが覚めるまで」 「そんなの、待てません」 陽菜は宗介の腕を掴んだ。アルコールで鈍った理性と、感覚のリンクで研ぎ澄まされた欲望が、彼女の中で爆発していた。 「先生が欲しいって思ってるの、すごく伝わってきます。こんなに熱いなんて」 「陽菜さん……」 「私も同じです。先生に触れたい。もっと近くに」 彼女は宗介の首に腕を回し、自分の方へ引き寄せた。バランスを崩した彼が、診察台の上で彼女を押し倒す形になる。 「いけない……これは、医師として」 「今は医師じゃないですよね。ただの、男の人です」 陽菜の瞳が、夜の光を映して潤んでいた。宗介の最後の理性が、その輝きに溶かされていく。感覚のリンクを通じて、彼女の渇望が流れ込んでくる。触れたい、抱きしめたい、一つになりたい。その感情が、彼自身の欲望と共鳴し、抑えきれない熱となって膨れ上がった。 「……私が、責任を取れない」 「取らなくていいです。私が望んだことだから」 その言葉が引き金となった。宗介は顔を下ろし、陽菜の唇を塞いだ。初めて触れる唇は、熱く、柔らかく、甘かった。感覚のリンクが、その接触を何倍にも増幅させる。彼が感じる快楽が自分のものとなり、彼女が感じる痺れが彼に伝わる。 「んっ……」 陽菜の口から甘い吐息が漏れる。宗介の舌が彼女の唇を割り開き、深く侵入する。診察台の冷たい表面と、二人の熱く重なり合う身体。その対比が、さらなる興奮を煽った。 「先生……もっと」 彼女は宗介の背中に爪を立てた。白衣の上から、彼の緊張を感じる。感覚のリンクを通じて、彼の鼓動が自分の胸の中で響いていた。ドクン、ドクンと、早鐘を打つリズム。それは自分の心臓の音なのか、彼のものなのか、もう区別がつかない。 「陽菜さん……後戻りできませんよ」 「しません、後戻りなんて」 宗介の手が、彼女の服の裾から入り、脇腹を滑り上げる。冷たい指先が熱く火照った肌に触れた瞬間、電流のような快感が二人を貫いた。 「あっ……!」 「感じますか」 「先生が感じてるのが、そのまま私に……っ」 陽菜は宗介の首に腕を強く巻きつけ、彼を自分に引き寄せた。唇が再び重なり、互いの呼吸を奪い合う。感覚のリンクが、二人の境界を完全に溶かし始めていた。

7章 / 全10

TOPへ