エラベノベル堂

応援席の暴虐

18+ NSFW

小説ID: cmnn90mnt000f01nsuqe1hy05

3章 / 全10

九回裏、最後の打者が空振り三振に倒れた瞬間、グラウンドは静寂に包まれた。そして対戦チームの歓声が上がり、敗北の現実が重くのしかかる。ひなたは金網にすがりついたまま、呆然とグラウンドを見下ろしていた。 「負けちゃった……」 唇が震える。野球部員たちが項垂れてベンチに戻っていく。キャプテンの背中が小さく見えた。周囲の観客たちから不満の声が上がり始める。 「なんだよあの最終回!」 「接戦だったのになぁ」 「勝てた試合だろが!」 男たちの苛立ちが伝染していく。ひなたは金網から離れ、白衣を拾い上げたが、着る余裕などなかった。 「おい、応援してたのに負けちゃったね」 背後から声がかかる。 「キャプテンのためだっけ?残念だったな」 別の男子が皮肉たっぷりに言う。 「……謝ってほしいわけ?」 不穏な空気が流れる。観客たちがひなたの周りに集まり始めた。 「まさか逃げる気?」 「ここまで注目されといて」 「白衣脱いだのは自分だし」 「責任とってよ」 ひなたは後ずさりしたが、背後には金網がある。 「な、何の責任……?」 「ムラムラさせた責任」 下卑た笑いが起こる。 「試合終わったし、楽しむ時間でしょ」 一人の男がひなたの腕を掴んだ。 「きゃっ!」 「逃げようとしても無駄だよ。ここ、結構人いないし」 周囲の視線が一斉にひなたのスクール水着へと注がれる。白い肌、黒い布地、その境界線が艶めかしく光っていた。

3章 / 全10

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