店の外には、すでに数人の男たちがたむろし始めていた。先ほどのサラリーマン、作業着の男、背の高い男——彼らが言葉を交わし、時折店の中を覗き込んでいる。ひなたは不穏な空気を感じ取り、身体を強張らせた。 「いらっしゃいませ」 店に入ってきたのは、太った中年の男だった。 「おや、まだいたのか。さっきの連中」 別の客が後ろから入ってくる。気づけば店内には四人の男たちがひなたを取り囲むように立っていた。 「ひなたちゃん、暑くない。顔、真っ赤だよ」 サラリーマンがカウンターに身を乗り出し、ひなたの額に手を伸ばした。 「あっ、大丈夫ですので」 「熱があるんじゃない。かわいそうに」 男の手は額から頬へ、そして首筋へと滑り落ちていく。 「や、やめてください」 「ひなたちゃん、これ食べてみて。新鮮なトマトだよ」 太った男が、赤く熟れたトマトを差し出した。 「あ、ありがとうございます……」 ひなたが受け取ろうとすると、男はそれを引っ込めた。 「あーんして。口に入れてあげる」 「えっ」 「ほら、口開けて」 男はトマトをひなたの唇に押し当てた。その動作は、どこか卑猥な響きを帯びていた。 「んっ……」 無理やり口に押し込まれそうになり、ひなたは後ずさった。 「いやなら、俺の手を舐めてくれたらいいよ」 作業着の男が別の手を伸ばしてくる。 「ねえ、どっちがいい」 男たちの視線が、ひなたの唇に集中していた。その光景は、彼らが想像する別の行為を連想させる。ひなたの顔は恥ずかしさと恐怖で紅潮していた。 「おい、ひなたちゃんが困ってるじゃないか」 背の高い男が割って入ったが、その目もまた欲望で濡れていた。 「俺が優しく教えてあげるから。ねえ、こっち来なよ」 彼はカウンターの中に入ろうとした。 「だ、駄目です……ここには……」 「いいじゃないか。誰も見てないし」 男の手が白衣の裾を掴む。ひなたは逃げ場を失いつつあった。
白衣の収穫
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