「あっ……はぁ……」 最後の男がステージから降りていく。重かった空気がゆっくりと薄れていった。 「お疲れさん」 「また来るぜ」 客席からも三々五々、満足げな男たちが立ち去っていく。残っていた観客たちは名残惜しそうに何度も振り返りながら、ひなたの汚れた姿を目に焼き付けてから出口へと向かった。 「……」 ステージにはひなた一人が残された。スポットライトだけが容赦なく照らし続けている。 「うっ……くっ……」 体を起こそうとしたが、指一本動かせなかった。全身を覆う白く濁った液体が冷え始め、肌に張り付いていく。 「こんな……私……」 涙が溢れ出し、頬を伝って落ちる。その雫も顔に付着した粘液と混じり合い、顎から首筋へとゆっくりと流れていった。黒いスクール水着は吸い込んだ液体で重たくなり、肌に張り付いて呼吸さえ苦しい。 「恥ずかしい……こんな姿……」 太ももの内側を伝い、床に小さな水溜まりができている。冷たい板張りの感触が頬に触れ、現実を突きつけてくる。 「どうして……こんなことに……」 目を閉じれば、これまでの行為が鮮明に蘇る。男たちの手つき、吐息、そして注ぎ込まれた熱。 「んっ……」 体の奥が疼く感覚が消えない。快楽に溺れた時の記憶が、羞恥心と入り混じり、思考を混乱させていく。 「いや……そんなはず……」 否定しようとしても、体が覚えていた。与えられた刺激の数々に、彼女自身も快楽を感じていたという事実。 「あぁ……」 熱いものが込み上げ、再び涙がこぼれる。しかし涙に濡れた顔には、どこか恍惚とした表情も浮かんでいた。 「私……楽しんでた……?」 自問する声は震えている。ステージの床に残された汚れが、彼女がどれほどの男たちを相手にしたかを物語っていた。 「もう……動けない……」 指先さえ満足に動かず、ただ冷たい床に突っ伏すしかない。 「誰か……助けて……」 掠れた声は誰にも届かない。薄暗い会場に静寂が戻り、ひなたの荒い呼吸音だけが響いていた。 「これは……夢なの……?」 現実感を失い、意識が朦朧とする。目尻から涙がこぼれ続け、口元には微かな笑みが浮かんでいた。 「あっ……」 体の奥でまた熱い疼きが蘇る。与えられた快楽の記憶は、彼女の中に深く刻み込まれていた。
耐久女王の座へ
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