「感覚を解き放て。あなたの能力が、今宵の悦びを何倍にも増幅させる」 澪の声が遠くから響く。美咲は深紅のシーツの上で身をよじった。ゴスロリ衣装のボディ部分が下ろされ、白い肌が蝋燭の光に照らされている。 「あっ……や、め……」 男の手が太ももの内側を滑り上がる。黒いストッキングに包まれた脚が無意識に開いていく。能力が暴走し始めていた。澪が何らかの術を用いたのか、美咲の意思とは無関係に感度が跳ね上がっている。 『熱い。指先だけでこんなに……』 「感じているでしょう。あなたの中にあるものが、正体を現そうとしている」 仮面の男が耳元で囁く。熱い吐息が首筋を撫でた瞬間、背骨を駆け上がる快感に美咲は悲鳴を上げた。 「ひっ、あぁっ……!」 自分の声ではない。あるいは、これこそが本来の自分なのか。思考が白濁していく。 男たちの手が至る所から伸びてくる。肩、鎖骨、腰の曲線、そして秘められた場所へと。美咲の能力が相手の欲望を拾い上げ、それをそのまま快楽へと変換して体に還流させる。指が花唇の襞を押し開くと、脳髄を焼き尽くすような衝撃が襲った。 「いやぁっ、あ、ああっ……!」 嬌声が広間に響き渡る。仮面の男たちが満足げに笑った。 『聖処女の反応、予言書通りだ』 「もっと声を。我々にその悦びを分け与えてくれ」 澪が冷ややかな瞳で見下ろしている。その表情には興奮の色がないようでいて、内側では抑えきれない支配欲が渦巻いているのが美咲にはわかった。 「お願い、もう……許して……」 「許し? まだ始まったばかりだ。今夜は長い」 男の指が秘所の奥へと侵入する。濡れた音が耳障りに響いた。美咲の体が跳ね、口から理性を欠いた喘ぎが溢れ出す。 「あっ、あぁんっ……そこ、だめぇ……!」 能力が周囲の男たちの興奮をも拾い上げ、それをさらに増幅させて還している。快楽が連鎖し、際限なく膨れ上がっていく。 視界が滲む。天井のシャンデリアが歪んで見えた。抵抗しようとする意志は、熱波のような快感の奔流に塗りつぶされ、押し流されていく。 「あぁっ、ああっ、んんっ……!」 美咲の背中が弓なりに反る。快楽の頂点へと押し上げられ、彼女の自我が音を立てて崩れ始めていた。
生贄女王
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