エラベノベル堂

背徳の夜へ

18+ NSFW

小説ID: cmnp79geb000l01lfkokg3nj8

7章 / 全10

「こちらをご覧ください」 佐伯が古びた革表紙の書物を差し出した。美咲は震える手でページをめくる。 「これは……」 そこには、 「ローター」 にまつわる家系の記録が詳細に綴られていた。 「あなたの曾祖母の代から、四世代にわたる歴史です」 美咲は目を凝らした。女性たちが黒曜石を手に、男たちに跪く姿が描かれている。 「この石は、感度を高めるだけではありません。持つ者の服従心を刺激し、支配を受け入れさせる力がある」 「支配……?」 「ええ。かつては、有力者たちを一族の側に引き込むために使われてきました。女性が快楽を通じて男を縛り付け、その絆を政治的な力に変える」 美咲は母の写真を見つめた。微笑むその表情の裏に、何があったのか。 「お母様は……知っていたの?」 「すべて知っていました。そして、自ら選んだのです。この運命を受け入れることを」 その夜、美咲は再び社交場のベッドにいた。黒曜石が胸元で脈動している。 「今夜は特別なお客様です」 佐伯が連れてきたのは、父の側近とおぼしき男だった。銀髪の恰幅の良い中年男。 「美咲さん、お噂はかねがね」 男がベッドの端に座り、彼女の手を取った。 「お父様から聞いているよ。美しい娘さんだと」 美咲は黒曜石を握りしめた。掌から広がる熱が、身体中を駆け巡る。 「あっ……」 男の指がブラウスのボタンを外していく。石の効果で、その接触すべてが甘い刺激となって伝わる。 「敏感な体質だ。さすがだね」 太い楔が秘所を割り開き、ゆっくりと沈み込んでくる。 「あぁっ、んくっ……!」 壁を擦り上げる感触が鮮明に伝わり、身体の奥から熱い液が溢れる。 「いい子だ。もっと声を聞かせて」 腰を打ち付けられるたびに、快感の波が押し寄せる。 「あっ、あぁ……んんっ……!」 絶頂と共に身体が震え、熱い飛沫が注ぎ込まれる。 「素晴らしい。お父様も喜ぶだろう」 男が満足げに立ち去った後、美咲はシーツに倒れ込んだ。 「これが……私の役目」 佐伯が近づいてくる。 「分かったでしょう。ローターは、あなたの家系の女性たちが背負ってきた宿命です」 「宿命……」 「ですが、使い方次第で逆転もできる」 美咲は顔を上げた。 「どういうこと?」 「この石の力、快楽を与えるだけでなく、相手を依存させることもできる。あなたが主導権を握れば、男たちはあなたに従うようになる」 美咲は黒曜石を見つめた。母も、曾祖母も、この石と共に生きてきた。 「私が……支配する側に」 「そのためには、この場所の仕組みを理解し、利用する必要があります。お父様も、私も、あなたの味方です」 美咲は心の中で冷ややかに笑った。佐伯は、彼女が従順な人形だと思っている。だが、この石の真の使い方を学べば——。 「教えて。すべてを」 佐伯が満足げに頷いた。 「いいでしょう。明日から、本格的な講義を始めます」 美咲は乱れた衣服を整えながら、胸の奥で静かに決意した。この歪んだ運命を、自分の手で塗り替えてやると。

7章 / 全10

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