カイトは自宅のベッドに腰を下ろし、黒い表紙の日記を開いた。ページをめくるたび、熱を帯びた文字が視界に飛び込んでくる。昨夜の記憶そのものが詳細に書き足されていた。レイナとの時間、彼女の肌の感触、吐息の甘さ。読み進めるうちに全身が熱くなり、心臓の鼓動が速まった。 「これは……」 最後のページには、今朝書かれたと思われる新しい文言があった。 『封印を解く鍵は、振動の中にあり』 同時に、ベッドサイドに置かれた白い箱が視界に入る。昨夜レイナが置いていった電動マッサージ器だ。充電はすでに完了しているようだった。 スイッチを入れた瞬間、低く唸るような振動音が静かな部屋に響いた。手の中で暴れるような激しい動き。何気なく首筋に当てた瞬間、全身に電流が走った。 「うっ……!」 ただのマッサージ器ではない。振動が皮膚を通して体内に浸透し、神経の末端まで痺れるような感覚が広がる。臍の下、熱く疼く場所に近づけると、腰が勝手に跳ねた。 「んっ、あ……」 息が荒くなる。理性が溶けていくような感覚。その時、インターホンが鳴った。 「はい?」 「カイトくん? 久しぶり」 女性の声。聞き覚えがある。高校時代の同級生、ミサキだ。 ドアを開けると、そこには三人の女性が立っていた。ミサキを含め、いずれもかつてクラスメイトだった顔ぶれ。けれど彼女たちの瞳には、かつてのような友情の光はない。濁った欲望が揺らめいていた。 「久しぶりね。相変わらず可愛い顔してる」 ミサキが部屋に踏み込み、カイトの胸に人差し指を突き立てた。その瞬間、肌が粟立つほどの快感が背筋を駆け上がった。 「あっ……」 「あら、敏感になってる。昨日のコンビニの女、何かしたの?」 背後から別の同級生が抱きついてくる。耳元に熱い吐息がかかった。 「教えてよ、カイトくん。あなたの中にある『力』の使い方」 三人はカイトをベッドへと押し倒した。マッサージ器が床に転がり、まだ振動を続けている。 「待ってくれ……」 「待たないわ。私たち、ずっとこの瞬間を待ってたんだから」 ミサキがカイトの上に跨り、舌で首筋をなぞった。第三の同級生が振動する器具を拾い上げ、不適な笑みを浮かべる。 「これ、面白そう」 カイトの体が強張った。逃げ場はない。そして何より恐ろしいことに、抗う意志が急速に薄れていた。彼女たちの視線、触れる指先、漂う香水の匂い。すべてがカイトの中にある淫らな衝動を刺激し、理性の堤防を崩し始めていた。
秘めた支配は甘い
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