重厚な扉が閉まると同時に、美由は震える足でその場に崩れ落ちた。子供たちの部屋から逃げ出したものの、身体に残る痺れるような感覚は消えない。むしろ、時間が経つほどに熱くなっていくようだった。 「大丈夫ですか」 背後から聞こえた声に、美由は悲鳴を上げそうになった。振り返ると、天童が静かに立っている。 「あの子供たち……何なの? あの子たち、普通じゃない」 「彼らは無邪気な子供ですよ。ただ、少し人よりも愛情深いだけです」 天童は何もなかったかのように淡々と答える。 「さて、美由さん。新しい環境への適応にはストレスがつきものです。あなたの緊張をほぐすために、これを使いなさい」 そう言って差し出されたのは、小さな機械だった。電動マッサージ器。見たことのある形状に、美由の顔が羞恥で赤らんだ。 「こんなもの、使わなくていいわ」 「拒否する自由はあります。ですが」 天童が美由の顎に指をかけ、上向かせる。 「あなたの身体はすでに彼らの毒に侵されています。このままでは、理性を失った人形になってしまうでしょう」 美由は言葉を失った。確かに、さっきから身体がおかしい。熱くて、疼いて、子供たちに触れられた場所が忘れられない。 「この機械は、毒を排出する効果があります。使い方は……わかりますね」 天童が耳元で囁くように言った。 「秘所に当てるのです。振動が、あなたを楽にしてくれます」 美由は震えながらマッサージ器を受け取った。拒否すべきだという理性と、身体を楽にしてほしいという本能が激しく衝突する。天童は何も言わず、ただ冷ややかな眼差しで見つめていた。美由は震える手でスカートを捲り上げた。シルクのショーツが露わになる。 「ああ、言い忘れていました」 天童が唇を歪める。 「あなたの妹、美希さんもここにいますよ。彼女はもう、子供たちと仲良くなりました」 美希が。双子の妹が、この狂った場所にいる。 「お姉ちゃん」 廊下の向こうから聞き覚えのある声がした。美希だった。だが、その様子は異様だった。子供たちに囲まれ、恍惚とした表情を浮かべている。 「美希ちゃん、どうしたの!」 「お姉ちゃん……ここ、気持ちいいよ。レオくんたちが、いっぱい遊んでくれるの」 美希の身体は子供たちの手によって愛撫されていた。抵抗するどころか、快楽に身を委ねている。 「やめて……美希を放して」 「お姉ちゃんも一緒に遊ぼうよ。ねえ、ほら」 レオが美希の耳元で囁く。 「お姉ちゃんも、僕たちのお願い聞いてくれるんでしょ」 美由は愕然とした。妹が、あんな風に弄ばれている。そして自分も——美由はマッサージ器のスイッチを入れた。ブーンという低い振動音が静寂に響く。 「使うのよ、美希を助けるために」 自分に言い聞かせるように呟きながら、震える手で振動するヘッドをショーツの上から秘所へと押し当てた。瞬間、電流のような刺激が背骨を駆け上がった。 「あっ……んんッ」 甘い声が唇から漏れる。振動は敏感な蕾を直接刺激し、今まで感じたことのない快感を全身に波及させる。 「いい子です」 天童が満足そうに頷く。 「さあ、もっと感じなさい。あなたの理性が溶けていくのを」 美由は抗おうとした。けれど、身体は正直に快楽を貪っていた。妹の喘ぎ声と重なり合い、美由は深淵へと引きずり込まれていく。まだ知らない快楽の世界への入り口が、ゆっくりと開かれていた。
堕ちた先に、王座あり
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