エラベノベル堂

白き日常、黒き夜

18+ NSFW

小説ID: cmnq5kdrq000q01ml5qb0480z

9章 / 全10

「あぁッ……ああぁぁッッ!」 親分の精気を吸い尽くした瞬間、私の意識は白濁した深淵へと沈んでいった。だが、それは終わりではなかった。むしろ、新たな始まりだった。 「ここは……?」 視界を満たすのは、無限に広がる桃色の光。身体中の細胞一つ一つが歓喜に震え、脈打っているのがわかる。 「――やっと会えたわね」 背後から声がした。振り返ると、そこには私と全く同じ顔をした女性が立っていた。ただし、彼女の瞳は深紅に染まり、頭には小さな角が生えている。 「あなたが……私の中にいたの?」 「そうよ。私はあなたの本能、欲望、そしてサキュバスとしての本質。ずっと眠っていたの」 彼女は私に歩み寄り、頬に触れた。指先から電流のような痺れが走る。 「でも、もう眠る必要はないわ。今のあなたなら、私を受け入れられる」 「受け入れる……?」 「そう。二つに分かれていた自我を一つに統合するの。そしたら、あなたは本当のサキュバスとして覚醒できる」 彼女の唇が私の耳元に寄せられる。 「拒否しないで。今まで散々抱えてきた欲望、全部解放していいのよ」 その言葉と共に、私の身体の中で何かが弾けた。媚薬の効果と、これまで男たちから吸い取った精気が融合し、理性の堤防を決壊させていく。 「んッ……あぁッ!」 身体が熱い。胸の鼓動が早鐘を打ち、秘所が疼いてたまらない。 「感じるでしょう? これがあなたの本当の姿よ」 彼女は私を優しく抱きしめ、唇を重ねてきた。 「んっ……ふぅッ……」 口づけを受け入れた瞬間、私たちの身体が溶け合うように一体化していく。彼女の記憶、知識、そして淫らな本能が、私の中へと流れ込んでくる。 「あぁッ……わかる……これが……サキュバスの……」 目を見開くと、再び倉庫の現実が戻ってきた。だが、今の私には世界が違って見えた。男たちの精力が黄金の光として視え、それを吸い取る方法が本能として理解できる。 「ふふっ……ありがとう。私の半身」 私は自分の胸に手を当て、統合された自我を噛み締めた。もはや昼間のリナと夜の淫魔という区別はない。 「さあ、残りの皆さん。たっぷり可愛がってあげるわ」 私は親分の精気を吸い取ったことで溢れ出る力を感じながら、新たな獲物へと視線を向けた。その瞳には、深紅と琥珀が混ざり合った妖しい光が宿っていた。

9章 / 全10

TOPへ