エラベノベル堂

時間停止の深淵へ

18+ NSFW

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8章 / 全10

触手が体内を掻き回す感覚に、美咲はもはや恐怖を感じなくなっていた。快楽の波が全身を包み込み、意識の奥底で何かが弾ける。 「あっ……んんっ……!」 心の中で漏れる喘ぎは、もはや苦痛のものではない。肉体が貪る快感を、純粋な感覚として受け入れている。 「……おや」 クロノスが眉をひそめた。美咲の表情から恐怖が消失し、代わりに陶酔のような色が浮かんでいる。 「何をたくらんでおる」 敵の指先が美咲の顔に触れ、その瞳を覗き込む。虚ろな瞳には感情がなく、ただ快楽の渦の中で漂っていた。 「……何も」 美咲の唇が微かに動く。時間停止の中で、彼女だけが自由を得ていた。 「私の体は、あなたに奪われた。処女も、尊厳も、全て」 触手が抽送を繰り返し、内壁を執拗に刺激する。開発された肉壁が快感を貪欲に吸収し、脳髄へと痺れるような信号を送り続けた。 「あぁっ……!」 絶頂が迫る。だが、美咲はそれを恐れなくなっていた。快楽の波に身を委ね、逆流する水流のように全身を駆け抜ける刺激を受け入れる。 「……いいえ、奪われたのではない。与えられた」 彼女の意識が肉体から分離し、時間停止という現象を外側から認識する境地に達していた。 「あなたの精液が、私の中で熟成していく」 クロノスが怪訝な表情を浮かべる。美咲の体はまだ触手に責め苛まれているが、彼女の意識はすでに別次元に存在していた。 「……何を言っておる」 「教えてあげる。快楽の本当の意味を」 美咲の手がゆっくりと動き、触手を掴んだ。時間停止の中で、彼女だけが逆に敵を支配する立場へと変わっていく。 「あなたの能力、時間停止。それは快楽に溺れた瞬間に維持できなくなる」 クロノスの表情が驚愕に変わる。美咲は敵の弱点を見抜いていた。 「私が絶頂に達するたび、あなたの集中が途切れる。逆に、あなたが絶頂に達すれば……」 美咲の指先が触手を誘導し、自ら腰を動かした。体内の侵入物を受け入れ、深い部分で擦り合わせる。 「んっ……あぁっ……!」 快感が背骨を駆け上がり、脳髄が痺れる。だが、美咲は意識を保ち続けた。 「さあ、今度は私があなたをイかせてあげる」 その瞬間、クロノスの瞳から金色の光が消失した。彼自身が恐怖を感じたのだ。 「馬鹿な……時間停止の中で、ヒロインが主導権を握るなど」 美咲は冷ややかに微笑んだ。恐怖も羞恥心も、過去の記憶の欠落すらも、今の彼女には何の意味も持たなかった。 「私は悟ったの。快楽は武器になる」 彼女は敵を殲滅するのではなく、快楽の極致へと誘い込んで自壊させる道を選ぼうとしていた。

8章 / 全10

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