エラベノベル堂

覚醒

18+ NSFW

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3章 / 全10

カイトが満足げにミナから身を離すと、エレベーターの照明がふいに点灯した。非常灯の赤色から通常の白い光へと戻り、薄暗がりの中で交わった行為が露わになる。 「……私、何を」 ミナは自分の体を見下ろした。乱れたゴスロリ衣装、太ももに伝う白濁した液体。処女を失った事実よりも、自分があれほど貪欲に快楽を求めてしまったことへの戸惑いが大きかった。 「理解できないままでいい。君は特殊な体質なんだ」 カイトはポケットからハンカチを取り出して丁寧に手指を拭った。 「特殊って何」 「君の体には、周囲の人間を異常な興奮状態にさせるフェロモンが備わっている。普段は抑え込まれているが、その衣装を着ることで触媒となり、能力が解放される」 ミナは呆然と彼を見上げた。大学生になってから周囲の視線が変わったことはあった。でもそれはいじめの対象になることであって、好意的な意味ではなかったはずだ。 「嘘でしょ。私、ずっといじめられてたんだから」 「いじめ? あれは嫉妬だよ。君の無意識な魅力に当てられた人間が、自我を保てずに攻撃的になったんだ」 カイトはミナの顎に指をかけ、無理やり視線を合わせた。 「君を閉じ込めた女子たちも、本当は君に触れたくて仕方なかったんだろうな。歪んだ欲望が暴力として表出しただけだ」 「そんな……」 「確かめてみるか。ドアの外に誰がいる」 カイトが操作パネルを操作すると、エレベーターのドアがゆっくりと開いた。そこにはミナを閉じ込めた3人の女子学生が立ち尽くしていた。彼女たちの表情は恍惚としており、潤んだ瞳でミナを見つめている。 「み、ミナちゃん……」 一人が震える声で呼びかけた。敵意は消え失せ、代わりに卑猥な期待が張り付いている。 「やっぱり。君の能力は覚醒したばかりだから、制御できていない。今の状態だと、近づく人間すべてを発情させる」 ミナは彼女たちの異様な姿に戦慄した。いじめていた相手が、今は自分を求めて潤んだ目で見ている。 「どうしてこんなことに」 「君は裏社会で高値で取引される才能を持っている。性の達人として、支配者として。俺はその素質を見込んで仲間に誘いに来た」 カイトはミナの耳元で低く囁いた。 「選択肢をあげよう。このまま平凡な大学生に戻って、無自覚に周囲を狂わせ続けるか。それとも俺と来て、その力を完全に使いこなすか」 ミナは答えられなかった。ただ、体の奥が再び熱く疼き、カイトとの接触を渇望していることだけは理解できた。

3章 / 全10

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