莉月の唇が俺の耳元から首筋へと滑り落ちていく。拘束された腕は身動きが取れず、彼女の体温と吐息だけが肌を這い回る。 「莉月、待てって。これはおかしいだろ」 「おかしくない。私があなたを守るの」 彼女の瞳は潤み、狂気と愛情が入り混じった光を宿していた。その時、アパートのドアが乱暴に開け放たれた。 「あーっ! 見つけた!」 甲高い声とともに、見知った二人の少女が部屋に踏み込んでくる。セーラー服の裙が揺れ、無邪気な笑顔が莉月を射抜く。 「なんで邪魔するの? お兄さんは私たちのだよ」 「離れてよ、変な女」 莉月が弾かれたように振り返る。 「あなたたち……結仁くんから離れて! 彼は悪いものに惑わされてるだけなの」 「はあ? 私たちが悪いもの? 笑わせないで」 一人の少女が指を鳴らすと、莉月の体が空中に跳ね上げられた。 「きゃっ! 何を——」 莉月の手から拘束具が滑り落ち、彼女はベッドの上に押し倒される。 「邪魔者にはお仕置きが必要だね」 もう一人の少女が莉月の腕を後ろに捻り、同じ拘束具で彼女の手首を縛り付けた。 「やめて! 結仁くん、助けて!」 俺は縛られたまま必死に身をよじったが、力が入らない。少女たちはクスクスと笑いながら、莉月の服に手をかけた。 「感度、高めちゃおうか。そうしたらわかるよ、私たちがどれだけ気持ちいいか」 「や、やめ……あっ!」 少女の指先が莉月の肌に触れると、彼女の体がビクンと跳ねた。 「ひっ、何これ……変になる……」 「魔法かけたから。もう何されても気持ちいいよ」 莉月の頬が紅潮し、瞳が潤んでいく。彼女の唇から漏れる吐息が、次第に甘い響きを帯び始めた。 「いや、こんな……おかしい……ああっ!」 胸の突起を摘まれ、彼女の背中が弓なりに反る。俺は目の前で繰り広げられる光景に、言葉を失っていた。 「ほら、見て? すごい顔して感じてるよ」 少女が俺に向かって微笑む。 「お兄さんも、もっと楽しみましょう?」
不幸を愛に変える
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