エラベノベル堂

寝台列車、血の刻印

18+ NSFW

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9章 / 全10

「あぁっ……もう無理……!」 美香は床に崩れ落ちたまま、荒い息を吐いていた。体内を駆け巡る熱が、思考を溶かしていく。 「そうだ。素直になればいい」 健太郎が満足げに頷き、装置の出力をさらに上げようとした。その時、美香の視界の端で、こけしが淡い光を放っているのが見えた。 「これは……!」 木彫りの表面に浮かび上がったのは、未来の文字だった。美香は本能的にその意味を理解してしまう。『不幸体質の救済措置——血筋に刻まれた呪いを解く鍵』 「健太郎さん……これ、どういうこと?」 「気づいたか。そうだ。お前の家系に流れる不運体質は、過去の時点で人為的に植え付けられたものだ」 「人為的……?」 「ある勢力が、お前の家系を支配するために仕掛けた呪いだ。私はそれを解くため、未来からここへ来た」 美香は呆然とした。不運体質が呪いだったというのか。 「だが、呪いを解くには代償が必要だ。お前の体を快楽に適応させ、新たな血筋を作り直さねばならない」 「それが……略奪愛?」 「そうだ。お前を私のものにすることで、呪いの連鎖を断ち切る。不幸な運命から解放するのだ」 美香は唇を噛み締めた。これまでの不運な人生が、誰かの仕掛けた呪いだったという事実。そして、その解放のためには、この老人を受け入れる必要があるという矛盾。 「……わかったわ」 美香は震える足で立ち上がった。艶やかな光を宿した瞳で、健太郎を見つめる。 「助けてくれるなら……あなたを受け入れる」 「ほう。素直になったな」 「でも、ただ従うつもりはないわ」 美香は枕元に転がっていた電動マッサージャーを手に取った。まだコードが繋がっており、低いモーター音を響かせている。 「開発された体、使わせてもらうわよ」 美香は不敵な笑みを浮かべ、健太郎に近づいた。艶めいた肢体が老人の目の前で揺らめく。 「お、お嬢さん……?」 「さあ、健太郎さん。私の不幸を背負う覚悟はある?」 美香はマッサージャーの先端を健太郎の太ももの内側に押し当てた。振動が老人の体を駆け抜け、皺だらけの顔が歪む。 「ぐっ……!」 「気持ちいいでしょう? 未来の技術で開発された体は、ただ快楽を貪るだけじゃない。相手を圧倒することもできるの」 美香は健太郎の耳元に唇を寄せ、熱い吐息と共に囁いた。 「さあ、今夜は私がご主人様よ。たっぷりと可愛がってあげる」 老人の体が強張った。主導権を握られたことに気づいたからだ。美香は艶やかな笑みを浮かべたまま、電動マッサージャーの出力を最大に上げた。

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