エラベノベル堂

南国の鍵、淫らな支配

18+ NSFW

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8章 / 全10

結界の外で、霧島は膝をついていた。拳が血を滲ませるほど強く握りしめられている。 「何をしている……私は、何のために……」 呟きは闇に吸い込まれた。結界の中では、海奈が異形の化身に責め続けられていた。無数の触手が彼女の身体を蠢き、最奥を侵略し続ける。 「あっ、ああっ……もう、駄目……何も分からない……」 海奈の瞳が虚ろに彷徨う。その時、霧島の懐から古い巻物が滑り落ちた。紙面に刻まれた文字が、結界の光を浴びて浮かび上がる。『鍵を持つ者、世界を繋ぐ。されど代償は聖なる器。血を以て封印を解き、混沌を鎮めん』 「読める……?」 海奈の意識が一瞬、鋭くなった。 「先生、これ……何て書いてあるの?」 霧島は顔を伏せた。肩が震えている。 「……私が、鍵の継承者だ」 海奈の思考が凍りついた。快楽の波の中で、言葉の意味を反芻する。 「継承者? じゃあ、先生が……」 「ああ。世界を滅ぼす力を受け継いだ者だ」 霧島はゆっくりと顔を上げた。その瞳には、深い闇と苦悩が渦巻いていた。 「君を生贄にするために、ここへ呼んだ」 沈黙が重く圧し掛かる。触手の動きだけが、止まることなく続いていた。 「嘘でしょ……私を守るって、言ったじゃない」 「守るつもりだった。だが……世界が崩壊すれば、君も死ぬ」 「だから、私を犠牲にするの?」 海奈の声が震えた。涙が頬を伝い、結界の光に照らされて煌めく。 「最初から全部、計画だったの? 儀式も、身体に描いた模様も、全部……」 霧島は答えなかった。答えられなかった。沈黙が、何よりも雄弁に真実を告げていた。 「酷い……酷すぎる……」 触手が再び激しく動き始めた。海奈の身体が跳ね、嬌声が漏れる。 「あっ、ああっ……そんな……こんな時に……!」 快感が思考を奪い、絶望さえ霞んでいく。 「先生、見てるの……? 私が、こんな風にされてるの、見てるの……?」 霧島は結界に手を押し当てた。透明な壁が、彼の手を拒絶する。 「済まない……私には、どうすることもできない」 「嘘つき……!」 海奈の叫びが、結界の内外に響き渡った。触手が最奥を突き上げ、熱い精を注ぎ込む。 「あああっ……!」 絶頂と共に、身体の模様が激しく輝いた。その光が、結界の膜を侵食し始める。霧島は息を呑んだ。 「まさか、封印が……」 光が溢れ、結界に亀裂が入る。海奈の瞳が、妖しい輝きを帯びて霧島を捉えた。 「先生、私が生贄なら……あなたも、道連れだよ」 その言葉が意味するものを理解する前に、光がすべてを飲み込んだ。

8章 / 全10

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