エラベノベル堂

獣と着ぐるみの宴で

18+ NSFW

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福従都市メガロマニア(単話)

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第7章 / 全10章

みくは竜二の屋敷へと向かった。アパートから逃げ出した彼女を待っていたのは、広大な敷地と厳重な警備だった。 「逃げられると思ったか」 サラリーマン風の男たちが彼女を取り囲む。数は十人以上。先ほどの催眠術師たちとは違い、屈強な体つきをしている。 「兄さんはどこ」 みくは日記を胸に抱え、鋭い視線を向けた。 「竜二様は最上階で待っているよ。だが、そこまで辿り着けるかな」 男の一人が指を鳴らすと、屋敷の裏手から低い唸り声が響いた。現れたのは巨大な犬たちだ。ドーベルマンやロットワイラー、合計で六頭。 「可愛がってやれ」 男たちが下卑た笑い声を上げる。みくは一瞬怯んだが、すぐに自分の能力を思い出した。 「動物なら、私の得意分野よ」 彼女は日記を懐にしまい、代わりに電動バイブを取り出した。 「見せてあげる。私のテクニック」 スイッチを入れると、低い振動音が響く。みくは犬たちの前でゆっくりと腰を振った。 「おいで」 その声には不思議な響きがあった。催眠術に対抗するために目覚めた能力が、今は別の形で発動しようとしていた。犬たちの目が揺らぐ。 「あぁん、いい子ね」 彼女はスカートの裾を少しだけ持ち上げた。日記の術で敏感になった体からは、甘い香りが漂っている。 「くんくんと匂いかいで」 犬たちの鼻が動く。彼女のフェロモンと電動バイブの振動、そして動物を操る力が組み合わさった。 「来て」 その命令に、最も大きなドーベルマンが従った。鋭い牙をした猛獣が、みくの足元に擦り寄ってきたのだ。 「なっ」 男たちが驚愕する。 「私の体、こんな風に変えた報いを受けさせてあげる」 みくが指を鳴らすと、犬たちが一斉に男たちへ向き直った。 「行け」 ドーベルマンたちが唸り声を上げて飛びかかる。男たちは悲鳴を上げながら逃げ惑った。 「ひぃっ、やめろ」 「お前らの飼い犬だろ」 カオスの中で、みくは堂々と歩を進めた。屋敷の入り口に立つ。 「兄さん、待ってて」 彼女は電動バイブを握りしめた。これが武器であり、自分を変えた証でもある。 「全部終わらせてあげる」 最上階へと続く階段を、彼女は迷わず登り始めた。

第7章 / 全10章

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