「地下室があるんだ。そこで儀式を行う」 恭介に手を引かれ、美咲は薄暗い廊下の奥へと進んだ。崩れかけた壁や割れた床板を避けながら、突き当たりの鉄扉の前に立つ。重い扉が軋みを上げて開くと、冷気と共に甘い香りが漂ってきた。 「うわ……」 美咲は思わず声を漏らした。地下室は広く、中央には大きな四角い容器が置かれている。中には乳白色の液体がたっぷりと満たされていた。 「これは全て特別なローションだよ」 恭介が説明する。 「体に蓄積された負のエネルギーを、快楽に変換して解放する効果がある」 美咲は容器の縁に触れた。ぬるりとした感触。指を離すと、粘液が糸を引く。 「本当に、これで私の不幸体質が治るの?」 「ああ。前世での君も、この方法で心身を清めていた」 恭介は美咲の背後に立ち、耳元で囁いた。 「約束、覚えてる? 僕たちが結ばれることを」 美咲は首を横に振った。 「ごめん、記憶がないの」 「いいんだ。体が覚えていれば」 恭介の腕が美咲の腰を抱く。 「前世で僕は君を守りきれなかった。儀式の最中に邪魔が入って、君は未完のまま逝ってしまった。だから今世で必ず完遂させたかった」 美咲の胸が熱くなる。 「恭介くん……」 「美咲、信じてくれるかい?」 「うん。恭介くんなら信じる」 恭介は美咲のブラウスに手をかけた。 「じゃあ、準備を始めよう」 ボタンが外され、ブラウスが肩から滑り落ちる。破れたスカートも取り去られ、美咲は下着だけの姿になった。 「綺麗だよ、美咲。昔もそうやって僕の前に立っていた」 恭介はローションをすくい取り、美咲の肩に塗り広げた。冷たい感触に、美咲は小さく震える。 「冷たい……」 「すぐに熱くなる」 彼の手が鎖骨、胸、腹部へと滑り降りていく。ねっとりとした液体が肌を覆い、甘い香りが鼻腔を満たした。 「んっ……」 背中に回された手が腰を引き寄せる。恭介の体温が伝わり、美咲の体は熱を帯び始めた。 「恭介くん、何か体が変……」 「負のエネルギーが快楽に変わっている証拠だよ」 彼は美咲の耳たぶを唇で挟み、ローションで滑らかにした指を太腿の内側へと滑らせた。 「あっ……!」 美咲は膝が崩れそうになり、恭介にしがみついた。 「感じて、美咲。すべてを受け入れるんだ」
廃墟の記憶
18+ NSFW小説ID: cmnu3cgfp000901s826z9js78
