エラベノベル堂

古寺の異形へ

18+ NSFW

小説ID: cmnysvmv6000b01ljmzz794c0

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淫堕信仰【デジタル特装版】

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COMIC BAVEL 2020年8月号 【通常版】

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3章 / 全10

三日後、ひなたは近隣の民家から依頼された怪異払いに向かった。叔父の指導の下、基本的なお祓いの作法は教わっていた。 「杉本さんちの倉、何かが住み着いたらしい。君の気配で鎮めてきておくれ」 ひなたは祝詞を唱えながら清めの塩を撒く。最初は緊張していたが、不思議と体が動く。心なしか、肌がざわつくような霊的な気配を感じ取れたのだ。 「これで大丈夫です」 作業を終えたひなたに、依頼主の老婦人は深々と頭を下げた。 「ありがとうねえ。娘さん、才能があるよ」 帰り道、夕暮れの道を歩きながらひなたは考える。叔父の言う 「清らかな娘の気配」 とは何なのか。あの黒い木箱の正体は何なのか。 「気になる……」 夜、寝床で目を開けていた。叔父のいびきが本堂から聞こえる。時計は深夜二時を回っていた。ひなたは静かに布団から出ると、懐中電灯を手に取った。 「ちょっとだけ、見るだけなら」 廊下を忍び足で進む。蔵への引き戸が目の前にある。夜は絶対に近づくなという叔父の言葉が脳裏をよぎる。だが、好奇心は押し止まらなかった。ひなたは引き戸をそっと開けた。蔵の中は昼間とは別世界だった。月明かりが小窓から差し込み、棚の呪物たちが不気味な影を落としている。 「怖い……でも」 足が勝手に奥へと進む。目指すは最奥の棚、黒い木箱だ。近づくにつれ、心臓の鼓動が速くなる。そして。 「あっ」 箱が、昼間よりも強い光を放っていた。呼吸するように明滅する光が、闇の中で脈打っている。更に、箱の隙間から何かが漏れ出していた。淡い色をした粘液のようなものが、床にぽたりぽたりと滴り落ちている。 「これ、何……?」 ひなたは震える手で箱の蓋に指をかけた。禁忌を破る瞬間だった。

3章 / 全10

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