エラベノベル堂

呪符の罠は酷く深い

18+ NSFW

小説ID: cmnytw1ss000n01ljb58prod2

9章 / 全10

蟲たちの動きが次第に緩やかになり、触手の抽送もゆっくりと止まっていった。咲良の体から力が抜け、彼女はぐったりと床に沈み込む。全身は白濁液で覆われ、膨らんだ下腹が異様な存在感を放っていた。 「あ……あ……」 咲良の唇から弱々しい声が漏れる。瞳は虚ろで、焦点が合っていない。蓮華は結界に手を付き、必死に叫んだ。 「咲良ちゃん!しっかりしろ!」 だが、彼女の反応はなかった。ただ、白濁液にまみれた胸が微かに上下しているだけだ。蟲たちが一斉に動き出した。まるで満足したかのように、触手を引っ込め、咲良の体から離れていく。黒い甲殻が空中で揺らぎ、残像のように消え始めた。 「消えていく……?」 蓮華は目を見開いた。一匹、また一匹と蟲たちが霧散し、本堂の空気の中に溶けていく。最後の蟲が咲良の秘所から触手を引き抜くと、どくりと白い液体が溢れ出した。 「あ……あ……」 咲良の体が小さく痙攣し、意識を完全に失った。彼女の表情は快楽の余韻を残し、目尻には涙の跡が残っている。スライムの半透明な塊もまた、ゆっくりと動き出した。咲良の体から滑り落ち、床を這って元の壺へと戻っていく。 「終わったのか……?」 蓮華は信じられない思いで見つめた。スライムが壺の中に収まると、蓋がひとりでに閉じた。同時に、本堂を覆っていた紫色の光膜が揺らぎ始める。 「結界が……」 光膜は静かに薄くなり、空気に溶けるように消えていった。蓮華は結界が消えた瞬間、体勢を崩して中へ転がり込んだ。 「咲良ちゃん!」 彼は這うようにして咲良の元へ向かい、精液まみれの体を抱き起こした。彼女の肌は熱く、全身から甘い香りが漂う。 「咲良ちゃん、返事をして……!」 呼びかけても、彼女は目を開けない。蓮華は彼女の顔に付着した白濁液を手で拭い、震える指で頬に触れた。 「すまない……助けられなかった……」 蓮華の目から涙が溢れ、咲良の汚れた肌に落ちた。彼はただ、無力だった自分を責め続けることしかできなかった。

9章 / 全10

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