エラベノベル堂

時を超えた永遠は甘い

18+ NSFW

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6章 / 全10

目が覚めると、カイトは一人でベッドに横たわっていた。シエルの姿はなく、枕元にはあの古びたノートが置かれている。震える手でページをめくると、びっしりと書き込まれた文字が目に飛び込んできた。 「俺はシエルに出会った。彼女に開発された。そして……」 記述はあまりにも自分の状況と一致していた。だが日付は、数十年、いや百年以上前。 「どういうことだ……」 カイトは頭を抱えた。そこへ、部屋の隅に置かれた小さな籠から、チーッと鳴く音が聞こえた。中には、彼が連れてきた小動物がいる。白い毛並みの、リスのような生き物だ。 「お前も不思議そうな顔するな」 カイトが声をかけると、その生き物は不思議なほど知的な目で彼を見つめ返した。その瞳の奥に、何か懐かしいものを感じる。 「……まさか」 カイトは息を飲んだ。その目は、鏡に映る自分と同じだった。小動物は籠から抜け出し、カイトの膝の上に飛び乗った。 「お前、まさか……」 「そのまさかだよ」 頭の中に直接声が響いた。驚いて周囲を見回すが、部屋には誰もいない。 「驚くな。俺はお前だ。別の時間軸の、な」 カイトは呆然と自分の膝の上の生き物を見つめた。 「俺は何度もこの時間に来ている。そして毎回、シエルに会い、同じ運命を辿るんだ」 「運命……?」 「不老不死の呪いだよ。俺たちは、永遠にここから逃げられない」 小動物の言葉に、カイトの体が震えた。 「なぜ、そんな……」 「シエルを愛してしまったからだ。彼女もまた、呪われた存在なんだよ」 その時、ドアが開き、シエルが戻ってきた。彼女を見た瞬間、カイトの胸に熱いものが込み上げた。恐怖ではない。抗えない欲求だった。 「目が覚めたんだね」 シエルが微笑む。その笑顔を見た瞬間、カイトは彼女に引き寄せられるように立ち上がった。 「シエル……」 彼は自分でも驚くほど、切実な声で彼女の名前を呼んだ。小動物が籠に戻りながら、頭の中で囁く。 「諦めろ。俺たちには、彼女しかいないんだから」

6章 / 全10

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