エラベノベル堂

冷徹な社長を堕す

18+ NSFW

小説ID: cmo5rfjo6013z01msocfmiloh

6章 / 全10

数日後、京介の元に脅迫犯から直接の連絡が入った。『玲奈を一人で来させるな。お前が来い。場所を送る』という短いメッセージと共に、ビルの地下駐車場の場所が示されていた。 「一人で行くなって言われると、余計に行きたくなるんですよね」 京介は玲奈を説得し、単独で指定場所へ向かった。深夜の地下駐車場は薄暗く、監視カメラの赤い光だけが点滅している。 「来たか」 姿を現したのは、予想に反してスーツを着込んだ男たち三人だった。 「霧島玲奈の飼い犬か。感心な忠義だな」 リーダー格の男が嘲るように言った。 「お前が脅迫犯か」 「我々は会社の利益を守ろうとしただけだ。あの女は経営者として限界だ。役員たちの意向で、彼女を廃業に追い込む」 男は冷ややかな目で京介を見据えた。 「お前があのUSBメモリを拾わなければ、もっと早く終わっていた。だが今さら関係ない。お前を処理し、情報漏洩で告発すればあの女も終わりだ」 京介は罠だと悟った。最初から、彼女を救おうとする人間を排除する計画だったのだ。男たちが包囲を狭める。 「大人しくすれば、痛い目にはあわない」 「断る」 京介が構えた瞬間、背後から声が響いた。 「そこまでにしておこうか」 杖をついた老人がゆっくりと歩いてきた。白髪に細めた目、飄々とした雰囲気。 「仙道さん……」 京介が息を呑む。 「やあ京介くん。困った時は助け合い、そう教えなかったかね」 仙道と呼ばれた老人は、男たちに向かって穏やかに言った。 「彼らの不正、しっかり録画させてもらったよ。役員たちの横領、機密漏洩、脅迫未遂……証拠は十分だ」 男たちの顔色が変わる。 「貴様、何者だ」 「エトワールの顧問弁護士だ。そして、京介くんの知人でもある」 仙道は京介に USBメモリを渡した。 「これが切り札だ。中身はすでにバックアップ済み。役員たちの不正の証拠も入っている」 京介は USBメモリを握りしめた。 「仙道さん、なぜ」 「玲奈ちゃんは私の古い友人の娘でね。それに、君の腕を見込んでいる」 仙道は片目を瞑った。 「さあ、反撃の時間だ」

6章 / 全10

TOPへ