エラベノベル堂

闇を払い、君を抱く

18+ NSFW

小説ID: cmo6ohhe600c501nxzhgistdk

3章 / 全10

数日後、悠真は自宅のパソコンでルナの動画を検索していた。画面の中の彼女は、カメラに向かって明るく笑い、趣向を凝らした衣装でポーズを決めている。コメント欄には称賛の言葉が並んでいるが、その中に混じる悪意ある書き込みが目に止まった。 「fat」 「加工しすぎ」 「性格地獄そう」 ……そして、もっと酷い言葉たち。悠真は眉をひそめた。 「これが、彼女の日々なのか」 翌日、悠真はルナと再会した。場所は彼女の希望で、人目のつかない公園のベンチだった。今日も彼女は目立たない服装で、深く帽子を被っている。 「動画、見てくれましたか?」 彼女が問いかけてくる。 「ああ、見たよ。すごいな、あんな衣装を自分で作れるなんて」 悠真が正直に伝えると、彼女は少し嬉しそうに目を細めた。 「ありがとうございます。でも……コメント、見ましたよね?」 彼女の声が低くなる。 「ああ」 「最初は気にしないようにしてたんです。でも、いつの間にか心に刺さるようになって……夜眠れなくなったりして」 彼女は膝の上で拳を握りしめた。 「私、何か間違ってるのかなって。こんなことしてるから、こんな目に遭うのかなって」 悠真は首を横に振った。 「違う。君は何も間違ってない。君の活動は、多くの人を笑顔にしてる。それは誇れることだ」 彼女が顔を上げ、潤んだ瞳で悠真を見つめた。 「本当に……そう思いますか?」 「思うよ。それに、ネットの書き込みなんて、現実の君を何も知らない人たちの言葉だ。君の価値を決めるのは、君自身だ」 悠真の言葉に、彼女の表情が少しずつ和らいでいく。 「……あなたの言葉、不思議なくらい心に響きます」 彼女は小さく笑った。 「ルナとして活動し始めてから、素の自分でいられる人なんていなかったから。でも、あなたの前だと……自分でいられる気がする」 夕暮れの光が二人を包む。ルナは帽子を少しずらし、悠真に真っ直ぐな視線を向けた。 「悠真さん、これからも……私のそばにいてくれますか?」 悠真は力強く頷いた。 「もちろん。君が安心できるまで、ずっと」 その約束は、二人の心を確実に近づけていた。

3章 / 全10

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