エラベノベル堂

闇を払い、君を抱く

18+ NSFW

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6章 / 全10

深夜二時を回った頃、悠真の携帯電話が震えた。画面を見ると、ルナからのメッセージが表示されていた。 「また彼がいるんです。部屋の下から見上げてる」 悠真は即座に反応した。 「今から行く。絶対に外に出ないで」 ジャケットを掴んで飛び出しながら、悠真は武術サークルの仲間、警備員のアルバイトをしている大輝に電話をかけた。 「頼みがある。人を探したいんだ」 「またあのストーカーか? 分かった、俺も手伝う」 二十分後、悠真はルナのマンションの路地裏に到着した。夜の闇に紛れて、不審な人影がないか目を凝らす。 「悠真さん……」 ルナがインターホン越しに震える声で呼びかけた。 「大丈夫、僕が来たから。今、状況を確認してる」 悠真は慎重に周囲を調査した。ベンチの陰、植え込みの隙間、駐車場の隅。だが、すでに影は消えていた。 「いない……逃げられたか」 翌日、悠真は最寄りの交番を訪れた。しかし、返ってきた言葉は変わらなかった。 「実際に被害に遭われた現場を見ていないので、我々も動きようがないんです。防犯カメラの設置を検討してください」 警官の事務的な対応に、悠真は苛立ちを募らせた。これでは何の解決にもならない。 「分かりました。自分で動きます」 悠真は武術サークルの人脈を総動員することを決めた。まず、地元に詳しい後輩の健太に連絡を取った。 「先輩、そのストーカー、どっかで見たことあるかもしれないです」 健太が真剣な声で答えた。 「どこで?」 「ルナさんの撮影会に参加してるフリをして、ずっと遠くから観察してる奴がいたんです。顔立ちの特徴、覚えてますか?」 悠真はUSBメモリの中にあったログを思い出した。 「写真には映ってなかったが……背が高くて、眼鏡をかけていたような気がする」 「それだ! 確か、A大写真サークルのOBで、去年あたりから姿を見せるようになった奴です」 悠真の背筋に緊張が走った。 「名前は分かるか?」 「確か……田島。田島恭一です」 その夜、悠真はルナのマンションを訪ねた。 「田島恭一……その名前、何か聞き覚えがある気がします」 ルナが首を傾げながら記憶を辿った。 「無理に思い出さなくていい。でも、これで足がついた。必ず守るから」 悠真の強い視線を受け止めて、ルナの瞳が揺れた。 「悠真さん……私、怖いです。でも、あなたがいると思うと、少し強くなれる気がする」 彼女が一歩近づいた。二人の距離が縮まり、互いの呼吸が聞こえるほどになる。 「私を……守ってくれますか?」 「約束する」 悠真が答えた瞬間、ルナの唇が震えるように彼に近づいた。

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