エラベノベル堂

偽恋人は夜を走り抜く

18+ NSFW

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男女比1:39の平行世界は思いのほか異常(Fantiaまとめ2025年1月〜12月分)

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8章 / 全10

サジ刑事は俺たちを自身の覆面パトカーに乗せ、会場から三キロ離れた廃棄されたガソリンスタンドの駐車場に停めた。 「いいか、よく聞け。奴らは警察の手入れで一時退散したが、証拠がなければ何もできない。そして——奴らは必ず再開する」 サジの目が鋭く光る。夜の寒さの中、リナが俺の腕にしがみついてくる。薄いドレス一枚の彼女の体温が、薄い生地越しに伝わってきた。 「俺は警察として動けない。だが、君たちなら——民間人として潜入できる」 俺は腕を組んだ。 「具体的にどうすればいい?」 「奴らのオークションは独自の配信システムを使っている。闇サイト経由で参加者だけが視聴できる——だが、そのシステムを乗っ取れば、世界中に垂れ流せる」 俺の脳内で、この街の配電図と通信網が浮かび上がる。タクシー運転手として、街のインフラは把握している。 「……電波塔から三キロ圏内。あの会場なら、地上波の裏チャンネルをジャックできる」 サジが驚いたように俺を見た。 「お前、そんな知識どこで?」 「客が多種多様だったんでね。ラジオ局の技術者とか、アマチュア無線家とか——ちょっとした知識はある」 俺はリナの方を見た。彼女の白い太ももがドレスのスリットから覗き、夜景の明かりを受けて妖しく輝いている。 「リナ、君の配信スキルが必要だ。証拠映像を撮れるのは君だけだ」 リナの瞳が揺れる——そして、強い光が宿った。 「……わかった。私、やる。配信は私の仕事だもん。誰にも負けない」 彼女は震える声で言ったが、その顔には覚悟があった。俺は彼女の肩を抱き、耳元で囁いた。 「……戻ったら、続きをしよう」 リナの頬が赤く染まる。俺の指が彼女の太ももを滑り、熱い湿り気を感じ取る——彼女も、昂ぶっている。 「……カイトさん、いじわる」 「君が可愛すぎるのが悪い」 サジがわざとらしく咳払いをした。 「……聞こえてるぞ。集中しろ」 俺は苦笑いしながら、本題に戻った。 「サジさん、警察の手続き——どれくらい時間を稼げる?」 「四時間だ。それ以上は無理だ」 四時間——十分だ。 「君のスマホ——高画質で撮影できるな?」 「うん。夜間撮影モードもある」 サジが頷いた。 「いい。俺が警察の手続きを遅らせて時間を稼ぐ。その間に証拠を確保しろ」 俺は会場の見取り図を頭に描いた。裏口、非常階段、配電盤の位置——全てこの街で培った知識だ。 「カイトさん。」 リナが俺の胸に顔を埋めた。 「……もし、失敗したら」 「失敗しない。俺が守る」 俺は彼女の唇に深く触れた。偽装から始まったキス——だが今は、本物の熱があった。彼女の舌が俺を求め、甘い吐息が漏れる。 「んっ……カイトさん……」 俺は彼女を強く抱きしめた。胸のふくらみが俺に押し付けられ、熱い体温が伝わってくる。 「行こう。終わらせよう、全部」 夜の街が静かに佇む——俺たちの最後の賭けが、始まろうとしていた。

8章 / 全10

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